
長編
集落
しずく 8時間前
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は雄二とは三年の頃から友達での
いっぺんだけ来た事があるんよ」
「はは、お前等俺の知らんとこで色々冒険しとるねぇ」
「冒険っちゅうかの、雄二のだな・・・・・う~ん、やっぱやめとくわ」
「何々??気になるやんか、教えれよ!」
「そのうちわかる事やけん、気にすんな」
そんな会話をしていると、男達は廃屋の中へ入っていった
弘樹に促されゆっくりと廃屋へ近づいていく
物音を立てないように廃屋の裏手にまわった
裏手にまわると、廃屋の中からの声が聞こえてくる
日本語ではない言葉で
大勢の男達が怒号のような声を上げ騒がしい
「寅、こっちに窓がある」
先に進んだ弘樹が手招きしている
近づき煤けたガラス越しに中の様子が少しだけ見える
さっき見かけた老人がいる
部屋の中央へ向き拳を振り上げ何か言っている
「くそぉ、弘樹、肝心な所が見えん・・・」
「う~ん、何をしとるんやろうか・・
もうちょっと中の様子が見える場所探すけん、寅はここにおってくれ」
そう言って弘樹は身をかがめ廃屋の別の窓を探しに進んだ
時折廃屋の中から大きな声がドッと上がるたびにドキっとする
しばらく覗いていると
「あっ!」と弘樹の声が聞こえた
一瞬廃屋の中が静かになったが
気付かれなかったのか、またざわざと騒ぎ出した
俺は弘樹の声がした場所へゆっくりと近づく
弘樹は尻餅をつきガクガクと振るえており、涙を流していた
中にいる連中に気付かれない様に小さな声で
「弘樹、どうしたんか?大丈夫か?」と尋ねると
弘樹はぶんぶんと首を横に振り声を殺し泣いている
震える弘樹の肩をぽんと叩き、廃屋を覗いてみる
先程と同じ様に煤けた硝子窓があり
中を覗いてみると何かを取り囲むように男達が座っていた
どの男達も部屋の中央を見て騒いでいる
ゲラゲラ笑っているものもいれば、怒鳴り散らすように怒号を上げているものもいる
不気味な光景に鳥肌がぶわっと立った
男達の視線の先には、丸くか困れた柵があり
その中から、羽毛の様なものが舞い上がっている
柵の中がよく見えなかったので
足元にあった切株に乗り
背伸びをしてみると
そこには雄二がいた
衣服は脱がされ、口と両腕両足を縛られ
顔には殴られた後があった
木の杭のようなものにくくられており
身動きがとれない状況になっていて雄二の周りには鶏のようだが鶏よ
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- 人種差別ネタは興醒めうお
- 見た事ないわ まあ田舎の中でもかなりズバ抜けた場所って感じはするが真実を知る者
- 福岡の犬鳴き村の事かな?タツ
- 聞いた事あるホラー
- 朝鮮部落のこと?たんす
- あの中に入れば生きては帰れない村ですか。全国各地に散らばってるんですよね?恐ろしいほど知ってます。体験談も恐ろしいほど見てきました。貴重な体験ありがとうございます。ぼんばー50
- 四国地方の部落でしょうか?キノピオ