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長編

自殺した女の噂

匿名 2020年2月8日
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あれは俺が高校生だった時の話。 俺は当時7人くらいでつるんでいました。 メンバーは、俺、A、B、C、D、E、Fの男7人でした。 俺たちは超がつくまでのオカルトマニアでした。 そんな俺たち7人の内の1人であるCの家は少し曰く付きの場所でした。 彼は高層マンションに住んでいました。 一見普通なのですが、C曰く何か変な噂を耳にしたようです。 それは、マンションの最上階から飛び降り自殺をした女性がいたようです。 死体の損失が激しかったらしく、片方の腕が千切れていたり、足が変な方向に曲がっていたり、脳が飛び出ていたりとかなりひどいものだったらしいです。 そこからその女性の霊が死んだ事に気付いておらずCの住む高層マンションの中を彷徨っているそうです。 この話を聞いた俺たちは少し失禁してしまいそうになりました。 C「ていう噂って言ったらアレなんだけど、どうやら実話らしいんだよね。」 俺「ならさ、お前ん家に行って噂検証していいか?」 C「は?お前急に何言いやがってんだ?」 俺「もちろん俺だけじゃないさ。全員でな!」 C「じゃ、俺もか!?」 俺「あぁそうだ。」 C「冗談じゃねーぞ。お前ら本当に俺ん家にきて検証するつもりかよ!?」 「あぁそうだよ。」 C「お前ら頭イカれてんなぁ!」 俺「お前も少し気になってんじゃねーのか?」 C「まぁそれもそうだけどよぉ。」 俺「んじゃ決まり。明日の夜お前ん家でその話の検証しようぜ。」 E「てかお前の両親いんのかよ?」 C「5日ほど海外へ旅行にいったからな。」 俺「じゃぁお前だけか家にいるのは?」 C「まぁそうだが。」 俺「じゃぁ俺ら明日の夜になったらガチでお前の家に行くからな。」 C「え〜。ッチ分かったよ。」 俺「じゃぁ決まりな。」 そして授業が終わり俺たち7人で帰ることになりました。 帰り道でもその噂についての話をしていました。 D「本当にお前んとこマンションに幽霊なんか出てくんのか?」 C「ンなもん知らねぇよ!かれこれ2年前ほどの噂だったからよぉ!」 D「あ、2年前?お前何で早く言ってくれなかったんだよ。」 C「だってよぉ、そんなこと知らなかったもん!」 B「まぁ、とりあえず〇〇(俺の名前)が言ってた通りに明日の夜に検証すればいいんだからよぉ。」 俺「その通り!アッタマいいねぇ、Bちゃん!」 B「だろ?〇〇ちゃん!」 俺B「うぇーい!」 C「なんだアイツら。キショすぎだろ。」 そして俺たちは自分の家に帰りました。 家に帰ってからすぐにCのマンションについて調べてみました。すると、本当に自殺をした女性がいたようです。 俺「マジでいんのかよ・・・」 と呟いていました。 そしてあの忘れる事のない時間がついにやってきました。 俺たちはCのマンションに行くことにしました。 行く際も、 B「アイツ、何階に住んでるんだ?」 A「確か10階じゃなかったか?」 B「そうだったな。」 そもそも俺たちはCの家に1、2回行ったことがあるくらいでしたので、その噂に気付いていませんでした。 そしてCの家に着きました。 そこから乗ってきたチャリを適当なところに止めてCの家に行きました。 その時の時刻は8時くらいでした。 俺たちは少しビビリながらエレベーターに乗ることにしました。 10階へのボタンをAが押しエレベーターの扉が閉まり上へと上がりました。 エレベーターの内装は高層マンションでは珍しい(?)20人乗りでした。 窓が透けているやつでした。 俺は、 (何でこんな時間にアイツの家に行かなくちゃなんねーんだ?) と思っていました。 やっとCの部屋に着きました。 ココでAがインターホンを鳴らします。 C「あぁ、もう上がってくれてもいいぜ。」 A「あ、あぁお邪魔しまーす。」 俺たちはCの家にに上がり込みました。 B「おいC、何でこんな時間にしようとしたんだよ!」 C「は?何言ってんだよ。12時からスタートするんだよ。」 B「え?じゃぁ、何でオレらこんな早くに呼んだりしたんだ?」 C「何でって、それまでの時間潰しをしようと思ってたんだよ。」 そんな事に俺たちを早く呼んだのか(夜の8時だが。)と思っていました。 C「なぁーに。このマンションで自殺した女の事についての話をしたいと思う。」 俺「ん?俺も家でちょこーと調べきたぜ。」 C「んそうなのか?まぁこのマンションに住んでいる奴代表で俺が言う。」 俺以外「www」 ちょっとここでプチんとキレそうになりました(笑) C「「()」ここに住んでいた女は28歳で交際相手の男と一緒に暮らしていたそうなんだ。」 ここからCの話になる。 その女はかなりの嫉妬深い人だったそうで、交際相手の男をよく困らせていたそうだ。 この男のメンタルはどんどん病んでいくばかりだった。まぁそんな日々が過ぎていってから1年くらいが経ったある日の事、男の方から女に別れを告げたんだ。 女は大号泣しながら、別れないでほしい! と言い続けたそうだ。 もう男の精神はもう崩壊寸前だった。 「絶対にメールすんじゃねぇぞ!」 という一言を発し、女の家から出ていったそうだ・・・・・ そこから女の精神もすぐに壊れていった。 あんなに男が強く言ったのに女はその日の夜早速メールをしたそうだ。 もちろん、男は女の連絡をブロックしているため、女が送信したメールは届かなかった。 だが女は、めげずに同じメールの内容を何回も何回も送信した。 カンのいい男は女がメールを送信しているのではないかと思ったらしい。 幸にも復縁の電話やメールが送信されていなかった男はホッと一息ついたそうだ。 そしてすぐに、自分の携帯番号を変えその日は何事もなかったかのように過ごした。 もちろん女はそんな事に気付いておらず、 「何で返事来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの? 来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?来ないの?」 とぶつぶつ独り言を言っていた。 翌日から女の精神が崩壊してしまったそうだ。 今までは社交的な彼女だったのだが、外には絶対に出てこず家で男の返事をずーっと待っていた。 ある日の事、女は自殺を図った。 そう。あの飛び降り自殺を計画していた。 後に分かった事だが、女の家から遺書が発見されたようだ。内容はこんな感じだ。 「大好きな〇くんがあたしの事を捨てた。絶対に許さない呪い殺してやる覚えておけよ」 という恨みのこもった内容だったそうだ。 遺書を書き終えた女はすぐにマンションの屋上へと登りそして身を投げた。 C「この話の真相はこんな感じだ。」 まるでCは自分のことのようかに語っていました。 C「な、怖ぇーだろ?」 C以外「ムッチャ怖ぇーよ!」 俺「てかさ、こんな話するのに俺たちを呼んだのかよ。」 C「馬鹿野郎。その噂が本当なのかをオレらで確かめるんだよ。」 俺「ふわぁ!?」 C「何だよふわぁ!?ってwww」 俺「驚いただけだよ!」 C「早く検証したいなぁ!」 F「でも夜中の12時になってからだろ検証するのはよぉ」 C「だから、それまで時間を潰すんだよ!」 俺「ていうかお前の他にいっぱい住んでいる人いるだろ」 C「ここの住人全員旅行に行ってるよ。」 C以外「ハァ?」 C「マジだぜ。」 Cよ。お前は何故その旅行に行かなかったんだ?本当ならオレらがこんな目にあうはずなかったのにーと思っていました。 まぁ俺たちはCの言う通りに12時になるまで時間を潰していました。 そしてあの忌々しい時間がやってきました。 C「おいもう時間だぜ!」 Cはとてもワクワクしていました。まるで欲しいおもちゃをやっと手に入れた子供のように・・・ D「でも7人もいるわけだしイケるっしょ!」 とDが言いました。 俺「てかさぁ、俺ら結局何する訳よ。」 C「え?実際に屋上に行くんだよ。」 その時Cを除く俺たち6人はこんな事を思っていたのでしょう。 (あぁ、アホやコイツ・・・)と。 1人ワクワクしているCを先頭に俺たちはエレベーターへと向かいました。 住人全員が旅行へ行っているためか、マンションはし〜んとした雰囲気に包まれていました。 Cがいつの間にかエレベーターのボタンを押していました。 しかも超笑顔で。 そして10階にエレベーターがやってきました。 C「さぁ行こうか。」 俺たちは渋々エレベーターに乗りました。 E「なぁ、怖いからかたまって乗ろうぜ。」 とEが言いました。 C「イイねぇ!」 とハイテンションクソ野郎がほざいていました。 ハイテンションクソ野郎がエレベーターの閉まるボタンを押しAが屋上のボタンを押しました。 エレベーターはハイテンション男1人とビビリ6人を乗せ屋上へと登っていきました。 そしてそんな7人を乗せたエレベーターはすぐに屋上へと着きました。 F「なぁC、その噂ぜってー嘘に決まってるよ!」 C「何言ってんだよ。サッサと降りるぞ!」 Cは張り切りながら自殺現場へと突き進みました。 A「なぁ、本当にここら辺でその女が本当に飛び降りたのかよ?」Aが恐る恐る言いました。 C「ああマジらしいぜ。」 俺「お?なんかあるぞ。」 俺はあるものに気づきました。ある物とは、 俺「なぁみんな、コレなんだと思う?」 俺はソレを持ち上げる。その瞬間、 「うわぁ!」 と6人が叫び出しました。 俺「お前らどうしたんだよ。急にビビって。」 B「おい〇〇!お前ソレをよーく見ろよ!」 Bの言う通り俺はソレを凝視しました。 俺「ぎゃー!」 俺は声にならない声で叫んでしまいました。何故なら、俺はいつの間にか女と思しき髪の毛の束を鷲掴みにして持っていたからです。 D「テメェ!ソレどこで拾ったんだ!?」 俺「あ!?隅っこに落ちてから拾っただけだよ!」 E「一回捨てろよ!」 俺「OK!」 俺はいつの間にか鷲掴みにしていた女と思しき髪の毛の束を捨てようと思ったのですが・・・・ 俺「アレ?」 E「どした!?早くソレ捨てろよ!」 俺「何か絡み付いてんだよ!」 捨てようとしても髪の束がへばり付いていて取れないのです。 俺「おい誰か手伝ってくれ!」 俺はそう叫びました。すると、あのCが俺のことを助けてくれました。 C「コレでよし。」 俺「ありがとな。」 C「しっかし本当にへばり付いてたんだな。」 俺「まるで俺を殺そうと(?)してたぜ。」 E「なぁおい早くココから逃げた方がいいんじゃないか?」 C「なぁに言ってんだよ。コレからが本番だよ。」 まだ強気でいるCは女が飛び降りた場所人足を運ぼうとしていました。すると、 「ねぇ。」 とどこからか声が聞こえてきました。 A「おい今誰がねぇって言ったんだ?」 F「俺じゃねーよ!」 B「俺でもねーよ!」 俺「今の女の声しなかったか!?」 D「言われてみればそんな気がするな。」 C「てか俺らの近くじゃね?」 B「真後ろで聞こえた気がするぞ。」 俺たちはこんな事を口々に言っていました。 俺「じゃあ、全員一斉に振り返ろうぜ!」 俺以外「おう!」 俺たちはビビリながらも声のした方へと振り返りました。 すると、俺たちの後ろに顔がぐちゃぐちゃになった女の人がこちらを睨みつけるように見ていたのです。 「ぎゃー!」 俺たちは叫びながらエレベーターの方ではなく階段から逃げることにしました。 何度も転けそうになりながらもCの家に向かおうとただひたすら階段を駆け下りていました。 やっと俺たちがCの家に着いた時は本当に安心しました。 すぐに俺たちはCの家に上がり込みリビングの方へ駆け込むと、7人で固まりながら朝を迎えました。 7人とも全員がそのままぐっすり眠っていました。 そして、 【ドンドン】 とノックの音で俺とCが目を覚ました。 この時の時刻は朝の4時くらいでした。 俺「なぁ、今ノックの音聞こえてこなかったか?」 C「あぁ。聞こえたな。」 俺「このマンションってドアスコープあるの?」 C「あるけど。どしたの?」 俺「あの女がノックしてるって考えると怖くねぇか?」 C「んな訳ねぇだろ。もしそうだとしたらめっちゃ怖ぇに決まってんじゃん。」 俺「お前がのぞいてこいよ。」 C「えー。ッチしゃーねぇーな。」 とCは文句を垂らしながら玄関へと向かいました。 俺に言われた通りにCはドアスコープに目をやりました。 C「うわぁ!」 Cが驚いています。 俺「何だ!」 C「あの女がいる・・・」 とCが倒れました。 俺「おいC!」 俺もドアへ近づこうとしました。 ですが、(あのドアへ近づくな!) と言う声が頭の中で突然響き出しました。 俺はそのまま気を失ってしまいました。 そして次に目覚めたのが、俺の寝室で目が覚めました。 すぐこそこに母がいました。とても心配そうに俺を見ていました。 俺はその日あった事を全部話しました。 すると母は昔から霊感がとても強い人だそうで、俺の頭の中で響いていた声の主は、どうやら俺の先祖様だったようです。 そのあとは、Cが住んでいたマンションは取り壊される事になりました。 数年経った今でも俺たち7人で集まるとこの話を思い出として語り続けています。 あのグシャグシャの女の正体は自殺した女の怨念が霊と化した姿があのような感じで俺たちにおそいかかってきた(?)のか今でもサッパリわかっていません。 もしくは、助けを求めていたのでしょうか? 本当に忘れる事のない記憶の一部として今も残っています。

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