
今から約20年前の話。
あれは、私が中学2年生の冬の晩、友人たちと一緒に山小屋でキャンプをしていたときのことでした。
私たちは冬休みを利用して、毎年恒例のキャンプに出かけることになりました。雪に覆われた山の中、焚き火を囲んで温かい飲み物を飲みながら、楽しい話に花を咲かせていました。しかし、そんな中でも一人、あまりにも内気な友人がいました。彼はいつも無口で、他の友人たちと打ち解けることができずにいました。
キャンプの初日、夜が深まるにつれ、私たちはそれぞれの寝袋に入って眠る準備をしました。私たちの寝る部屋は狭く、数人が雑魚寝する形でしたが、私は特にその友人の隣に寝ることになりました。
夜中、目が覚めた私は、何か気配を感じました。外は静まり返り、ただ雪が降る音だけが聞こえていました。ふと、外の窓を見ると、真っ白な世界が広がっています。そこに、誰かが立っているのが見えました。
私は恐る恐るその姿を見つめました。その影は、白い服を着た女性のように見えました。顔は暗闇の中でよく見えませんでしたが、髪が長く、まるで雪のように白い光を放っているように感じました。
あまりの恐怖に声も出せず、ただその場に固まっていました。すると、女性はこちらに向かって手を伸ばしてきました。私は思わず叫びました。「誰?」
その瞬間、女性は振り返り、まるで私を睨みつけるような形相を浮かべました。その顔は、私の親友の顔に似ていたのです。あまりの恐怖に気を失い、気がつくと朝になっていました。
目を覚ますと、周りは静まり返り、窓はきちんと閉まっていました。私の友人も、昨晩のことを覚えていないようでした。夢だったのか、それとも現実だったのか、混乱しながらも黙っていました。
その後、友人はまるで別人のように明るくなり、他の仲間と打ち解けていきました。あの夜の出来事と、彼の変化は何か関係があるのだろうか?その疑問は私の心に残り続けましたが、誰にも話せずにいました。
冬の訪問者は、私たちの心に何かを残していったのかもしれません。
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