
私は大学生活を送っていたが、ある日、友人たちと心霊スポットに行くことになった。
その場所は、海沿いにある廃屋で、かつて自殺が多くあったという噂が立っていた。廃屋は国道から少し外れたところにあり、周囲には街灯もなく、冬の夜は真っ暗だった。
噂によると、そこには赤いスカーフを巻いた女の霊が出没し、夜になると廃屋の前を彷徨いているというのだ。彼女は、かつて事故で命を落とした男性を待ち続けているという。
私たちは興味半分、恐怖半分で、その廃屋に向かうことにした。メンバーは4人で、全員が仲の良い友人だった。
運転は私が担当し、助手席にはいつもお調子者のBが座っていた。廃屋に着く前に、近くのコンビニで軽食を買い込み、気分はまるで小旅行のようだった。
廃屋に到着すると、周囲の寒さが一段と身に染みた。私たちは懐中電灯を手に、屋内に足を踏み入れた。そこは思った以上に普通の廃屋で、特に怖い雰囲気はなかった。古い家具が散乱しており、むしろ世話をしてあげたいような気持ちになった。
屋内を探検する中、Bが「ここで赤いスカーフを見たことがある」と言い出し、私たちはその話に乗せられて、さらに探検を続けた。しかし、何も起こらず、次第に興ざめしてきた。
「もう少し遅い時間に来たら、何かあるかもな」とCが言い、私たちも暗くなった空を見上げた。
その後、特に何もなく、私たちは帰ろうとした。廃屋を出た時、Bが何かを感じ取ったように静かになり、私たちもその雰囲気に影響されていた。帰り道、Bが突然「今日は変な感じがする」と呟いた。
翌日、大学に行くと、Bが体調を崩して休んでいることを知った。普段元気な彼が休むなんて、何かが起こったのではと不安がよぎった。
その夜、私はBに連絡すると、「体が熱くて、痛むんだ」と返事が来た。顔や腕、背中が腫れ上がっているという。
心配になり、Bのことを考えていると、同じ学科の友人が話しかけてきた。「お前、昨日廃屋に行ったんだろ?」
「うん、そうだけど」と答えると、彼は続けた。「助手席に女の子が乗ってたのを見たぞ。」
驚いて「そんな子はいなかった」と否定すると、彼は「赤いスカーフを巻いてた」と言った。
その瞬間、私の心に不安が走った。Bが助手席に座っていたのに、なぜ別の女性が見えたのか。すぐに帰宅し、ネットで調べると、赤いスカーフの女性は自殺した女性の特徴であることがわかった。
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