ャイムがなりました。放送が鳴り出します。「皆さん、おはようございます。起床の時間になりました。準備を始めて下さい」と私は確実に聞きました。しかも、閉じた目から、朝の光を感じたのです。周囲も明るくなり、私は(助かったーー、朝が来たーー)と思い、布団をめくり目を覚ましたら、部屋は真っ暗のまま！部屋の誰も起きてませんし、時計を見たら、夜中の3時前！！また、大慌てで布団を頭から被り、固く目を閉じました。隣の部屋は、3時前なのに、まだ賑やかで、話し声が聞こえます。私は隣の部屋だったら良かったのにと考えてました。そしたら1人で恐怖に怯えなくて済んだのにとずっと考えてました。幽霊の声なのか？学校の昼休みに、子供たちが「キャーキャー」と笑いながら廊下を走る音や、ザワザワ、ガヤガヤ、複数の声が聞こえています。私は寝ている訳でもないし、夢も見ていないし、確実に起きてます。確かに、私達以外の誰かの声が沢山聞こえています。走り回る音、笑い合う声、息づかい等…。今だにチャイムの音もなってます。もう騙されないと思って、布団を頭から深く被り、目を開ける事はしませんでした。そうこうしてたら、周囲が明るくなり、待ちわびた本当の朝がやってきました。朝食の時間に、隣の部屋の人に「遅くまで起きてたよね？羨ましかった。楽しそうで」と聞くと「え？少しは話したけど、後は皆寝ていたよ。早く寝たよ、笑ったりしてないよ」と聞いた瞬間に血の気が引きました。隣の部屋の笑い声ですら、この世の者では無かったのでしょうか…。