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中編

6階

ゆき 3日前
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怖くない 399
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私の家は、結構古いマンションです。 今日は、そのマンションについての話をしたいと思います。 私の家は11階で、見晴らしが良く、良いところです。 ところが、エレベーターなどが壊れてしまうと、11階まで上がらなければいけないので大変です。 その日も私は、階段を一人、ゆっくりと上っていました。 学校帰りだったので、重い鞄を持ち上げながらでした。 そして、6階に差し掛かった時。 ふと、寒い気がしました。夏だったのですが、そこだけ涼しい感じがしました。 その時は、「あぁ、またか…」程度で済ましていました。 私達姉妹の共通の意見で、6階はいつも寒い気がしていたからです。 そして、半ば早足で歩いて階段を上っていこうとした時、私はハンカチを6階に落としてしまいました。 少し嫌でしたが、取りに行ってハンカチを拾った時、上からの視線を感じました。 7階からではなく、6階の家の窓から。 条件反射で上を見上げると、そこには真っ白い顔の男の子。 男の子は顔はこちらに向けず、目だけをこっちに向けていました。 普段から霊的なものを日常的に見る私でしたが、その時はやばい、と感じ、見て見ぬフリをして7階までダッシュで駆け上がりました。 家に帰り、あれは気のせいなのだ、と自分に言い聞かせました。 そして、妹が帰ってきました。 人一倍怖がりの妹にはこのことを言わないでおこう、と思っていましたが、妹の様子がおかしいのです。 「どうしたの?」 「あぁ、姉ちゃん……絆創膏ない?」 妹の膝を見ると、血が流れて靴下が赤く染まっていました。 どうしたのか聞くと、妹の話はこうでした。 妹は、憂鬱な気分で階段を上がっていました。 すると、6階に差し掛かった時、私と同じ、恐怖感に襲われたのだそうです。 急いで7階に上がろうと、駆け足で階段を上っていると、ランドセルからリコーダーが6階に落ちてしまったらしいです。 「うわー、最悪……」 しかし、取らないわけにもいかないので、仕方なく妹は6階に戻ったらしいです。 そして、リコーダーを取るためにしゃがむと、私と同じように、上からの視線を感じた、と言っていました。 妹も上を見上げると、窓に、こちらを向いた男の子が。 妹は泣きそうになりながら11階まで走って上がってきたようです。 そして次の日、私は嫌な気分でまた階段を上っていました。 6階に近づいていくたびに、その嫌な

後日談:

  • 今は6階には住人がいますが、その人は大丈夫なんでしょうか?

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  • そんな何日もエレベーター故障したままなん?
  • 絆創膏の件いるか?
    環七
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