私の住んでいるところは小学校は全校60人ほどで年配の方が多かったですが、車で10分もすれば町に出れる場所にありました。家の周りは民家が6軒公民館と消防署が近くにありました。こう言った場所なので特に防犯などの意識は低かった、というか皆無でした。 ある秋私は毎日のように高校受験の勉強をしていました。すると急に（ザッザッ）と外を歩く音がしたあと急に「ワンワン！！」と飼っている犬が鳴き始めました。大体夜の10時ごろ、うちの犬はあまり人に慣れていないのでこれでもかというくらい吠えるのです。うるさいし誰か来たのかと思い外に出ますが誰もいませんでしたが気にも留めませんでした。というのもこう言った田舎なところなので隣の家の人が家の近くを通り抜けて近道することなどそんなに少なくなかったからです。 その数日後にまた飼い犬が吠えたり、外の庭を歩く足音が聞こえてきたことがありましたが特に気にも留めず勉強に集中していました。ある日また（ザッザッ）と歩く音が聞こえてきたのですが飼い犬が吠えないので（おや？）と思い外に出たのですが特になにもなく犬は餌のようなものを食べているだけでした。ですが夜の10時以降になると前よりも多いペースで足音が聞こえるようになりました。犬も吠えないんですが流石にきみが悪く窓から覗くと庭の方から出ていく人影がありました。こんな夜中にとは思いましたが怪談など全く信じませんし隣の人かなと思い風呂へ行きその日は寝ました。その数日後学校から帰ると祖母が居間に置いていた500円貯金箱と財布の中の2万円封筒の11万円が無いと両親と話していました。こんな田舎で近所付き合いもあるので強盗などありえないし、私もすこし疑われたのですがそんな大金知る筈もなく結局警察に届け出ることにしました。 約2週間後犯人が捕まったと親は言っていたのですが、まだ中学生で教えてもらずどうしても知りたく7個上の姉に教えてもらいました。 それがびっくり毎朝バス停で交通安全などの時に立っている2個隣の家のおじさんだったのです。 詳しく聞くとあの足音はやはりそのおじさんのもの犬が吠えなくなったのは、両親が仕事などで昼間家にいない時や夜に餌付けしていたらしいのです。私が足を音を聞いて外に出た時飼い犬が食べていたものはその人がやった餌だろうと思い、近くにそのおじさんがいたと思うととてもゾッとしました。皆さんも近所付き合い気をつけてくださいね。