
短編
手
匿名 2日前
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今から10年ほど前のこと、その日も いつものように仕事先の奈良へ向かう朝のいつも乗り込むいつもの電車内、もちろん席は空いてる訳もなく、今日もいつものように40分ほどつり革をつかんで目的地に向かう車内、その日も同じく列車の連結部分に近くのドア付近、前の席は三人掛けで皆さん朝からお疲れモード!私はそのドア近くに立っていてつり革を左手で持ちながらスマホのラインとかをチェック中、そのとき不意に周りが暗くなったので(えっ?)と見まわすとどうやら県境を越えるトンネルに入った暗さでした「なんだ♪」と想い前に見える窓には当たり前だけど隣に同じく吊り輪をもって立ってる人(女性でした)が映っている、でもなんかおかしい! その横に立ってる女性のお腹って言うよりその女性の右の下腹部あたりを擦っている手が見える?、すぐにはその状況が理解できなかったけど「これってチカン?」そう思ったものの本人の手ってこともあるわけで‥‥ 「でも、あれっ?この人も右手でスマホ操作してるし?」ってことはその右側の男性?っと思って右側を振り向いてみると両手でつり革を掴んで寝そうな体制?しかも窓に映るその手を見ると大人の手より明らかに小さいし角度的に下の方から?「じゃ、後ろに子供が居て母親のおなかをさすってるでは?」と その女性の後ろ側をのぞき込んでも子供も居なければ人影も居ない、しかも自分たちが立っている席の後ろは車椅子スペースでつり革もないのでガラガラに開いている「なんだ???」と思いもう一度 暗い窓に映る女性と その小さな手を見てると、ゆ~っくりとその手は後方に消えていきました。 もちろんその女性にはその後声もかけるゆうきはありませんでした
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chat_bubble コメント(2件)
- 同じくマスター
- 改行してくれあー