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寮の夜の話
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寮の夜の話

5時間前
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私には特別な霊感などないが、ホラーな話を読むのが好きで、ネットや書籍で数多くの怖い話を漁っている。最近では、心霊スポットを紹介する動画もよく視聴するが、そんな私の周囲には時折不可思議なことが起きることがある。これは、大学生活で私が体験した奇妙な出来事についての話だ。

①大学時代の寮にて

これは約10年前、私が大学生だった頃の出来事だ。当時、私は関東の某大学に通っていて、キャンパス近くの学生寮に住んでいた。寮の部屋は二人部屋で、ドアを開けると机があり、右側には二段ベッドが設置されていた。私の部屋は運良く空いていたため、友人と二人で使うことにした。

その寮では数ヶ月ごとに部屋替えがあり、私は特に気にせず、二段ベッドの上段を選んだ。上段には以前の使用者の名前が書かれたシールが貼られていて、その名はS君だった。彼は数ヶ月前に寮の近くで事故に遭い、亡くなってしまった学生だった。彼の死を悼む気持ちはあったが、同じベッドを使うことには少し気持ちが悪かった。

数日後のある深夜、私は寝つけずにいた。すると、突然、部屋のドアが開いて誰かが入ってきた。夜中の静けさの中で、誰かが入ってくることに驚き、私はカーテンを開ける勇気が出なかった。音も立てず、ただ静かに立っているその影が、私の心を不安にさせた。数分が経過した後、静かにその影は部屋を出て行った。

翌朝、隣の部屋の友人たちの話が耳に入った。

「昨夜、部屋に誰か入ってきたんだけど、カーテンを開けたら誰もいなかったんだ。」

その瞬間、私は思わず背筋が凍った。あの時、カーテンを開けていたらどうなっていたのだろうかと考えると、ぞっとする思いがした。この出来事がS君に関係があるのかは分からないが、あの夜の静けさは今でも忘れられない。

②温度計の異常

数年前の冬、私は自宅である本を読んでいた。その本は、ある有名な怪談作家が書いたもので、実際に取材した怪談が収められていた。物語の内容に夢中になっていたその時、部屋の隅から「バチッ」と音がした。最初は気にしなかったが、次第に頻繁に鳴り始めた。

その音の正体は、温度計からだった。冬の寒さが厳しい時期にも関わらず、温度計はなんと36℃を示していた。異常なことに湿度も16%と、限界を超えていた。このようなデータは物理的にあり得ない。私の部屋はこの時期、普通は暖房を入れてもここまでの温度にはならなかった。

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