
ここ数年、俺たちの大学周辺では、心霊スポットの噂が盛り上がっていた。キャンプをするために集まった友人たちの中でも、その話題が出てきた。冬の寒さに耐えながら、こんな時期に心霊スポットに行くのはどうかとも思ったが、興味をそそられ、結局行くことになった。
俺たちは、キャンプ場に向かう途中、古びた道具を見つけた。おそらく、昔のキャンプ客が置いていったものだろう。皆のテンションが上がり、冗談を交えながら進んでいったが、なんとなく不穏な空気が漂っていた。
夜になり、キャンプファイヤーを囲んで話していると、男の一人が心霊スポットの話を始めた。どうやら近くにある山の奥に、昔のキャンパーが行方不明になった場所があるという。興味が湧いた俺たちは、そこに行こうと話が進んだ。
キャンプ場からの道は暗く、道幅も狭くなっていった。途中、異様な静けさが漂い、友人たちも次第に緊張感が高まっていく。しばらく進むと、古びたお地蔵様が立っていた。周囲には花が供えられていたが、何か不吉な気配を感じ、皆の心は次第に不安になっていった。
そのまま進むと、道が途切れ、廃墟のような小屋が見えた。中に入るかどうか悩んでいると、酔った友人が俄然乗り気になり、無理やり中に入ることになった。薄暗い室内には、長いロープがぶら下がっていたが、その先には何も見えなかった。不安が募る中、友人たちはそのまま中に進んでいった。
その瞬間、耳元で不気味な息遣いが聞こえ、全員が凍りついた。振り返ると、何者かがこちらを見つめていた。心臓が高鳴り、恐怖に駆られた俺たちは、急いで外に飛び出した。恐る恐る振り返ると、そこにはロープに吊るされた影があった。
山道を必死に逃げる中、後ろからは「ブン」という音が鳴り響いた。振り返ると、影が近づいてきている。仲間は必死に逃げるが、俺は一人、道の真ん中で立ち尽くしていた。影が近づくにつれ、胸の高鳴りが止まらない。目の前には、先ほどの影が大きくなり、俺たちを覆い尽くそうとしていた。
ようやくお地蔵様のところまで戻った時、影はそこまで来なかった。だが、安堵もつかの間、友人の一人が呟いた。「ここにいるのが可哀想だよな。」その瞬間、俺は全身が凍りついた。彼の口から出た名前は、行方不明になったキャンパーのものだった。
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