
大学の研究者である私は、雪深い山奥の集落に足を運んだ。そこには、村人たちが恐れ、避ける古びた家があった。何かが起こったその場所を研究することが私の目的だった。村人たちは口を揃えて「近づくな」と警告したが、私は好奇心に駆られてその日記を手に入れた。
家の中には、異様な静けさが支配していた。雪の音が微かに響く中、私はその日記を開いた。そこには、数十年前に起きた不可解な出来事が綴られていた。村人が何者かに呪われ、次々と姿を消していく様子が描写されていた。恐怖が私の心を掴む。
日記を読み進めるうちに、村人たちの恐れの理由が徐々に明らかになってきた。彼らは呪いの存在を信じ、その家を避けていたのだ。しかし、私の中の研究者としての欲求は、恐怖を上回った。日記の最後には、「月が満ちる夜に、あの家の扉を開けるな」という警告があったが、私はそれを無視し、夜になってからその家に向かった。
家の扉を開けた瞬間、冷たい風が吹き抜け、日記に記されていた者たちの姿が私の目の前に現れた。彼らの顔は無表情で、助けを求めるかのように私を見つめていた。恐怖に駆られ、私は後退したが、扉はすでに閉まっていた。逃げ場はなかった。村人たちの声が耳に響く。「戻れ、戻れ…」
明け方、私は無事に集落に戻ったが、目覚めたとき、手元にはその日記があった。日記を開くと、私の名前が新たに加えられているのを見た。呪いは続いているのだ。私は、次の研究者としてその名に刻まれたのだ。自分が何をしたのか理解するには、もう遅すぎた。村人たちの恐れは、決して無駄ではなかったのだ。 何が呪いを生んだのか、自分がその一部になってしまったことを、私は理解することができなかった。雪が降りしきる中、私はただ、次の犠牲者を待つしかなかった。
その集落は、呪われた場所として、今も静かに存在している。私の心の中に、永遠に消えない恐怖が刻まれている。
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