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中編
奇声
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奇声

2021年7月24日
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関東の友達から聞いた話です。

10年位前の出来事です。

コーヒー牛乳を飲みながらまどろんでいた黄昏時の公園だった。

「ねーねー、あの黒いのなあに?」

「ほんとだー、アレなんだろ?」

公園で遊んでいた子供達の他愛の無い話し声が聞こえる。

「こおおい・・・・こっちこおおおい・・・・」

何か耳障りな野太い声が公園に響いた。

その直後だった。

「・・・・・・きゃああああああああああああああ」

「う、うわああああああああああああああああああ」

「ぎゃああああああああああああああああああああ」

子供達の発した突然の悲鳴で私は叩き起こされた。

悲鳴というよりも半狂乱の者が発する奇声に近い。

そして気付いてしまった。

公園の雑木林の奥にある遊具にぶら下がって大口を開けた不気味な影に。

私はそれを見てはいけないものだと本能的に感じ目を逸らした。

しかし直後にじっとりとした嫌な視線が向けられた気がした。

周囲を見回すと公園には私以外誰も居ない。

おかしい。

だってさっきまで子供達の絶叫が・・・

私は今までの人生の中で感じた事の無い程の強い不安に襲われて家路につく。

一週間後

それはあの不気味な体験をやっと忘れた頃だった。

その日も黄昏時だったと思う。

「うわああああああああああああ」

お隣の○○さんの家から奇声が聞こえた。

○○さんの一人息子のA君の声だった。

何があったのかと私は急いで窓に駆け寄り○○さん宅を覗いた。

あの不気味な影が屋根の上から頭を伸ばしてA君の部屋の窓を覗いていた。

私はショックの余りその場に昏倒した。

目覚めたのは翌朝だった。

出勤途中の○○さんを呼び止めて

「昨日は大丈夫でしたか?A君に何かありませんでしたか?」

と尋ねて昨日目撃した一部始終を説明した。

すると○○さんは訝しんだ顔をして・・・

「あの・・・私に息子なんて居ませんが・・・」

私は絶句した。

○○さんは続けて言う。

「あの・・・

それってつまり不審者が屋根から二階の物置部屋を覗いてたって事ですよね?

えーマジかよ?やっぱり最近物騒だなぁ・・・・

一応妻にも鍵新丁しとく様に伝えますんでご忠告ありがとうございます。」

それから子供の奇声と例の耳障りな声を聞く事が何度か続いた。

そういう時私は目をきつく瞑る様にしている。

あの大口を開けた影を見たくないから。

しかし最近はめっきり子供の奇声を聞かなくなった。

・・・・私の住んでいる街に子供が少ないと感じるのは多分気のせいでは無いのだろう。

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後日談:

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はじめまして、よろしくお願いします。

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