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長編

厄年2

えい 2018年1月7日
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病院で色々と検査をしましたが、不思議と骨が折れたり、内臓が損傷したりといった事は無く、口の中もフロントガラスの破片で少し切ったぐらいで ほぼ無傷に近い状態で、直ぐに退院する事が出来ました。 退院はしましたが、母親が心配していたので暫くは仕事を休み、家で安静にしていたのですが 3日もすると 退屈で気晴らしに外を散歩しようと家を出ました。 家から300mくらい歩いた所に自動販売機がありそこで飲み物を買う 母親の友達のオバさんを見付けたので 事故の時のお礼を言おうと オバさんに声を掛けました。 オバさんは笑顔で退院した事を祝ってくれました。そして こう言われました。 「やっぱりねぇ。〇〇(私)ちゃんは守護様が強いからかねぇ…あの事故の時ね、救急隊の人や警察それと野次馬達はねぇ…みんな車を見ただけで、〇〇(私)ちゃんはダメだと思われていたんだよ。」と…。 当然 オバさんから事故の知らせを受けた母親も車を見ただけで、私は死んでるものと思われていたそうです。 でもオバさんは「〇〇ちゃんは大丈夫。気をしっかり持っていれば大丈夫だから…。」と母親に言ったらしいのです。 そして「今、厄年でしょ?厄を過ぎるまでは、気を付けなさい。今が一番呼ばれる危険性が高いから…守護様が護ってくれているから大丈夫だとは思うけど、兎に角気を付けてね。」といってオバさんは帰って行きました。 言われた意味が分からず 祖母の家に行ってオバさんに言われた事を祖母に話すといつもニコニコしている祖母が真顔で「そうかい。お前が20歳を迎えたら話そうと思ってたけど…」といって仏間に行き長細い桐の箱を持ってきて蓋を開けました。 中には緋色の数珠が入っていて私は(気持ち悪い色をしてるな…)と思って見ていると 祖母が軽く笑いながら「気持ち悪いかい?」といったので驚いて顔を上げ祖母を見るとニコニコしたいつもの祖母の顔が私を見ていました。 私 「なんで分かったの?」 祖母 「さぁ何でだろうね?」 私 「いや…私が聞いてるんだけど…。」 祖母 「お前 ちょっとその数珠手に持ってみろ。」 私 「いや…気持ち悪いからいいよ。」 祖母は笑いながら大丈夫、大丈夫と数珠を箱から出して、私の左手の掌にのせました。 あれほど気持ち悪いと思ってたのに 手にした途端にそんな感情は吹き飛び なんだかとても懐かしい気持ちになりました。 祖母はそんな私の様子を見てから

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