
(「ペットにされた少女」の続き)
・・・
その次の日。
桜子は匠に連れられ、部屋を後にする。
桜子は相変わらずワンピース姿で後ろ手に縛られ、猿轡、そしてチョーカーと鎖のリードをされていた。
(どこに連れて行くの?)
桜子は喋れないものの猿ぐつわの中から呻くと匠は
「いい場所を見つけたんです。今の桜子さんにぴったりの場所をね。」
匠の言ういい場所などろくでもない場所だと分かっていたが、囚われの桜子は黙って歩くしかなかった。
階段を下り、一階に着くと大村が待っていた。
「じゃあ、大村さん。いいですか。」
「ああ、あそこならこの女も逃げられねえな!」
そう聞いて桜子はどこに行くのだろうとさらに不安になった。
そして大村が車を出し、桜子は後部座席で匠に監視されるように座っていた。
手は縛られているものの誰かに見られたら困るせいか猿轡や鎖のリードは外された。
車は山道をしばらく進んでいた。
途中ですれ違う車もあったが、大村や匠は少しも動じない。
他の車に助けを求めたら気付くだろうかとも思ったが、匠たちに監視されている桜子が何かすればどんな仕打ちを受けるか分かったものではない。
桜子はもどかしく感じながらも静かに座っていた。
そして1時間以上山道を走ったあと、他の車が一台もない広い駐車場に来た。
「ついたぞ。」
そして桜子はまた猿轡をはめられ、チョーカーに鎖のリードも繋がれた。
大村や匠とともに車を下り、歩いていく。
桜子は縛られて、首輪や猿轡をされて歩かされていた。
こんな姿で野外を歩かされるのは恐怖と苦痛でしかなかった。
そのあとは山の中のどこかに続く砂利道を歩いて行く。
あたりに他の人の気配は全くなく、砂利道にはところどころ草が生い茂っていた。
そんな場所をしばらく歩いていると、古い旅館のような建物に辿り着いた。
大村が鍵を開けて中に入っていく。
エレベーターもあるが、廃墟なので当然動いていない。
まだ昼間なので懐中電灯で照らさなくても、割と明るかった。
中は割と綺麗で、よくある廃墟のように何者かが侵入して荒らされた形跡などはない。
桜子は不安になりながらも、2人から逃げたところで逃げ道などなく黙ってついていくしかなかった。
階段を下の階に進んでいく。
旅館は丘の上にあるため、入り口の反対側は谷のようになっていて、入り口のあるフロアの上にも下にも客室があるようだった。
最下層の客室があるところからも鍵を開けてさらに進んでいく。
後日談:
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