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「私のたったひとりのお兄ちゃんでしょ?」
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「私のたったひとりのお兄ちゃんでしょ?」

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(「いい場所を、今のあなたにぴったりの場所をね。」の続き)

その夜は満月の晩だった。

廃墟に差し込む僅かな月の光。

廃墟の地下牢の中で、桜子はただ1人恐怖と絶望感に涙が止まらなかった。

桜子はブルブルと震えていたが、そのうち固い床の上で横になり眠りについた。

・・・

次の日の朝。

廊下の窓のわずかな光が地下牢を照らし目覚める桜子。

薄汚れたワンピースを身につけてチョーカー(首輪)をされ、固いコンクリートの上で寝るというまさに囚人だった。

そのあと、あの足音が聞こえてきた。

1人でいるのもこわいが、匠が来るとてもっとこわい。

桜子はブルブルと震えていた。

そして匠は牢の鍵を開けて、

「おはようございます。桜子さん。」

匠はニヤニヤと笑っていた。

匠は桜子の怯えた姿を冷ややかに眺めていた。

桜子の綺麗な顔や少し乱れた長い黒髪、細いウエスト、胸の膨らみなど、監禁されていても美貌を失わず、むしろ弱った感じがさらに興奮させた。

匠は持って来たペットボトルのお茶やパンなどの食事を桜子に与えた。

桜子は飢えたように水や食べ物にありついた。

桜子は空腹や喉の渇きを癒やしたあと、

「匠・・助けて、苦しいの!」

匠は奇妙な笑いを浮かべながら

「それでいいんです。あなたは僕のペットですからね!」

「こんなことやめて!お兄ちゃんでしょ?・・」

匠は桜子を見下ろすように見ると

「『お兄ちゃん』と言えば、助けてもらえると思ってるんですか?」

「違うの!私のたったひとりのお兄ちゃんだから、こんなことしてほしくないの!」

桜子は真剣な目で匠を見て、匠も一瞬固まったが、

「とにかく、何を言っても僕の気持ちは変わりません!」

そのあと、持ってきた道具を鞄から取り出した。

何が始まるんだろうと不安に見ている桜子。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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