
私たちの通っていた大学の近くには、誰も近づかない廃墟の病院がありました。そこには、失踪した患者の伝説があって、特にその中でも「佐藤美咲」という名前が語られていました。彼女は、入院中に謎の病気にかかり、ある日突然消えてしまったと言われています。その後、彼女の姿を見た者は、必ず不幸に見舞われるという噂が立ち、学生たちはその話を怪談として楽しんでいました。
ある秋の夜、私たちの仲間の一人が、病院の噂を調べたいと言い出しました。初めは冗談だと思っていたのですが、彼の熱意に押されて、私ともう一人の友人も付き合うことになりました。
病院に着くと、外観は朽ち果てていて、窓はすべて割れ、闇の中に佇んでいました。私たちの心は高鳴っていましたが、同時に恐怖もありました。
中に入ると、薄暗い廊下が続いていて、足音が反響していました。私たちは、佐藤美咲の病室を探すことにしました。途中、いくつかの部屋を調べましたが、特に不気味なものは見当たりませんでした。
しかし、ある部屋に入った瞬間、異様な気配を感じました。そこには、患者の名前が書かれた古びた名簿がありました。私たちの目に留まったのは、「佐藤美咲」という名前でした。しかし、名簿の下の方には、彼女の名前の横に「消失」とだけ書かれてありました。
その時、私たちの携帯が同時に鳴り、驚いた私たちは一斉に振り返りました。しかし、誰もいませんでした。もう一度名簿を見ると、なんと「佐藤美咲」の名前が消えていたのです。恐怖に駆られた私たちは、すぐにその部屋を出ました。
その後、私たちは必死で逃げ出しましたが、廃墟を出ると、なんと私たちの仲間が一人、行方不明になっていました。彼の姿はどこにも見当たらず、私たちは恐怖に凍りつきました。結局、彼はその後見つかることはありませんでした。
それ以来、私たちは「佐藤美咲」の伝説を本気で信じるようになりました。あの病院には本当に何かがいるのかもしれません。私たちがあの夜経験したことは、ただの噂では終わらない、恐ろしい現実だったのです。
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