
長編
団地
匿名 9時間前
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態だったようだ…異臭が漂い始めてやっと気付いたとか。
部屋の中はゴミが散乱しまくりの荒れ放題で、テレビも付けっぱなしだったそうだ。
死因とかは聞いてないからわからないけど、殺人とかではなさそうだったから多分病死だと思う。
腐乱したおっさんを想像してしまい、俺はチビりそうになった。
その日はじいちゃん家に泊まる日だったのだが、帰りたくて仕方なかった…
その夜の事。俺は怖くて怖くて寝付けずにいた。
じいちゃん家は部屋が3つと、部屋と玄関を繋ぐスペースに台所があったのだが、俺は玄関に1番近い4畳間の部屋で弟と寝ていた。
俺はこの部屋が苦手だった。何故だかわからないが。
布団の中で寝返りをうっていると、不意に窓を叩かれた。
コンコン、コンコン
!?
窓にはカーテンがかかっていて外の様子は見えない。
こんな夜中に一体誰が??いや、それ以前に…ここ3階だぞ!?
俺は恐怖で固まった。目をギュッと閉じてひたすら息を潜めた。
すると今度は玄関からノックの音がした。
コンコン…コンコン…コンコンコンコンコンコン!
ノックが段々激しくなると共にアン●ンマン!アン●ンマン!と連呼する声まで聞こえ出し、更には腐臭?のような嫌な臭いが漂い始めた。(俺の脳内だけだと思いたい)
俺の心臓はもう破裂寸前だった。
おっさんが俺を迎えに来たんだ…嫌だ…嫌だ…誰か助けてくれ!!!
すると襖の開く音がして、足音が玄関に向かっていった。
玄関の前でお経をあげている…じいちゃんの声だ。
しばらく読経が続き、じいちゃんの声が大きくなった。
「出て行けェ!!」
そしてじいちゃんが叫んだ。
既に恐怖が限界突破していた俺はじいちゃんの声に突き動かされるように部屋から飛び出し、じいちゃんに抱きついた。
俺は大泣きしていた。弟も大泣きしながら部屋から出てきた。
じいちゃん「もう大丈夫や。怖かったのう」
もうノックの音もおっさんの声も止んでいる。
俺は全身の力が抜けてそのままへたり込んだ。
その後俺と弟はじいちゃんの部屋で寝た。
じいちゃんの部屋には仏壇があり、じいちゃんは夜中ずっとお経あげてくれてたので、俺は安心して眠る事ができた。
そして次の日、俺は朝からばあちゃんに叩き起こされた。
これからお寺さんの所に連れて行くらしい。
これは関係あるのかわからないが、支度してドアに向かうといつも飾ってある鬼灯の実が枯れ
後日談:
- この話での団地とは、四階建ての集合住宅の事を指しています。祖父はその三階の一室に住み、謎の男は隣の棟に住んでいました。
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- 団地の三階にある部屋ですのでにく
- 玄関に1番近い部屋なのに3階にあるの??匿名