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短編

青ざめた少年

匿名 2日前
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怖くない 34
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私が高校生だったときの話。 門限が決まっており、夜の8時までには家に帰るように言いつけられていた。 しかし、近所にできたコンビニにだけは夜の12時まで、行くことが許されていた。 私の家の前は坂道になっており、コンビニは坂を下りきったすぐのところ、家から徒歩で2分程度の場所にあった。 自転車で向かうことが多く、移動時間は片道で1分もなかったと思う。 ある日のことである。 私はいつも通り、自転車に乗ってコンビニに向かった。夜の11時くらいだったと思う。 家を出てすぐのあたりに少年が立っていた。 少年は私の方を振り返る。 その顔は青ざめており、目は大きめで口は少しばかり歪曲していた。 白いTシャツに紺のハーフパンツを着ており、挙動不審な様子できょろきょろとして、手足をパタパタとばたつかせ、何か尋常ならざる雰囲気を醸し出していた。 その風体にぎょっとした私は、良からぬ気配を感じて、その少年を振り切るべく、自転車のペダルを思いっきり漕いで、坂道を急いで下った。 すれ違う途中、少年と目が合った。 刹那ではあったが、少年の顔がニタッと笑うのが目に入った。 少年は後ろからパタパタと追いかけてきて、私は無我夢中でコンビニまで走り抜けた。 コンビニに着いて後ろを振り返ると、そこにはもう彼の姿はなく私は安堵したのだった。 幸いにも、帰りはその少年に出会うことなく、家に着いた。 明らかに様子のおかしな子だったので、近所の知的障がいなどがある子供が、真夜中に出歩いていたのかと思い、両親に質問してみたが、うちの近所にはそんな子供いないの一点張りであった。 あれから、あの子供と出会ったことは一度もない。

後日談:

  • 青ざめたと表現しましたが、とにかく生気を感じない色でした。ほんとうに、白と青だけで表現できる、ゾッとするような顔色でした。

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