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中編
廃墟
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廃墟

2015年7月28日
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二人の少年が病院の廃墟を探検しに出かけた際におきた話である。

その病院は、繁華街から少し離れた場所にある。

特に何かが出たという話は今まで聞いたことはなかったが、好奇心と怖い物見たさから少年たちは廃墟へ向かった。

廃墟の中には多くの病室があった。

病室にはベッドがあり、まるで誰かがさっきまで寝ていたように、かけ布団がめくれた状態でホコリをかぶっていた。

期待していたような怪奇現象に遭遇することはなかったが、お化け屋敷のような廃墟に、少年たちはワーワー言いながら騒いだ。

しかし、8階のある病室の前に来たとき、二人のはしゃぎ声が止まった。

この部屋はどうも様子が違う。他の部屋は扉が壊れていたり開けたままになっているのだが、その病室だけはしっかりと扉が閉まっているのだ。

さらにおかしなことは、南京錠がかけられていることだった。

何のためにこの病室だけ鍵をかけたのだろうか。

部屋の中には何があるのだろうか…。

少年たちは、その病室のドアを開けてみることに決めた。

『廃墟の封印された部屋』なんて、これほど好奇心をそそられるものはない。

二人は診察室からパイプ椅子を持ってきて、思いきり鍵を叩いた。

鍵は錆びていたようで、思ったより簡単に壊れた。

「死体があったらヤバいな…」

「それはないよ(笑)。あっても劇薬なんかだろ」

二人は緊張しながらドアを開けた。

部屋の中には死体も劇薬もなく、

ただ、部屋の壁に変な模様があるのが気になった。

遮光性のカーテンのせいか、部屋は薄暗い。

部屋の中央を見ると、シーツのような布が落ちていた。

一人の少年がカーテンを開け、鍵がかかっていなかったので窓も開けた。

部屋の中に光がさし込み、明るく照らされる。

次の瞬間、二人は絶句してしまった。

部屋の壁一面にびっしり、『たすけて』と書かれていたのだ。

それが変な模様の正体だった。

大小様々な『たすけて』の文字をよく見ると、所々に小さな文字で『しにたくない』と書かれている。

二人は部屋の中央に落ちていた布を恐る恐る指でつまんでみた。

その布には、錆びた鉄の色をした染みがついていた。

布の先を持って広げてみる。

ベリッ、バリッと音を立てながら、くっついていた布が広がった。

この色、この臭い…。この染みが何であるか予想できたが、決して口には出せなかった。

とにかく早くこの部屋を出たい!

少年たちが振り返ると、ドアが目に入った。

ドアに酷く乱れた字で書かれていた言葉。

二人は恐怖で気が狂いそうになった。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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