
長編
廃病院にて
匿名 3分前
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の1人が言った。
誰も応えなかったが、その間にも携帯は鳴り続ける。
長い長い沈黙が流れた。しかし、携帯は鳴り止まない。そのとき、
「ハンズフリーで…出てみます?」
誰かが言った。
そうだ、皆で聞けば大丈夫かも知れない。何の根拠もないのだが、満場一致でハンズフリーを押す。
「ジジジ…ジジジ…」
やはりノイズが聞こえてきた。
「ジジジ…S病院で…す。ジジジ…手術がで…きま…せ…ジジジ…」
皆に緊張が走る。恐ろしい声だ。声の主がこの世のモノではないことが受話器から伝わる。
「… …。」
ノイズが止んだ。
1分ほど経っただろうか。携帯からは何の音も聞こえなくなった。
緊張が緩みかけた時
「たった今、看護婦を向かわせましたので至急メスを返してください」
背筋が凍った。先ほどの途切れ途切れとは違うハッキリとした低く恐ろしい男の声は、それ以上に恐ろしい事を口にしたのだ。
ドンッ!!
皆の後ろの窓に何かが当たる音がした。
皆が降り向くとそこには
カ…エ…セ…
皆、同時に気を失った…のだと思う。
気がつくと朝になっており、ティッシュの上に置かれたメスが無くなっていた…。
その日、私たちは全員仕事を休みお祓いに行った。
お寺で住職にかなり酷く怒られた。
あれから数年経つが、誰1人事故や不幸に見舞われたメンバーはいない。
だが、これだけは断言しても良い。
私たちは2度と肝試しをやらないだろう。
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- 行く方が悪いとおもう。自業自得。Nanoarchaeum
- まあ、窃盗は犯罪だから、警察沙汰にならなくてよかったなタカシ
- ジジジ.....ジ...(・∀・)とめいとぅ
- まじ怖いあ
- 凄く昔の話ですネ!聞いたことあります。Rail
- 怖い。れん
- やにやにゆなにやまゅひゆににや死ぬほどこわかった
- 怖白夜
- ····凄く怖かったです。ニャンネイp