
私はイベントプランナーとして、特別な結婚式の準備を始めた。数ヶ月前、あるカップルのために高層ビルのイベントホールを予約した。新婦は若く美しく、特に新郎は彼女に夢中だった。
打ち合わせは順調に進み、挙式の日が近づく秋の夜、突然新婦の友人が事故で亡くなったとの知らせが入った。新郎は悲しみに沈み、式は中止される運命にあった。しかし、彼は数ヶ月後に別の女性と結婚することになった。その新婦は新郎の親友の妹で、幸せそうな二人を見て、私は少しほっとした。
挙式当日、私は彼らの披露宴が行われるイベントホールに待機していた。新郎新婦が登場し、会場は拍手と歓声で包まれた。新婦は美しい白いドレスを着ており、彼女の目は輝いていた。
キャンドルサービスの時間が来た。薄暗い会場、トーチを持った新郎が新婦の背後を照らす。その瞬間、驚愕の光景が目に飛び込んできた。古い家族写真が飾られたテーブルの前に、亡くなった友人の姿が浮かび上がっていたのだ。彼女の顔が不気味に微笑んでいる。
私は心臓が凍りつくような思いで叫ぼうとしたが、言葉が出なかった。そして、トーチの火が大きく燃え上がり、新婦のドレスに引火した。彼女は悲鳴を上げ、周囲は混乱に陥った。
最終的には、彼女は重傷を負い、数ヶ月後には新郎とも別れたと聞いている。彼女の友人は、式の準備が始まった時からずっと不気味な影としてそこにいたのだ。彼女は決して忘れられない式の一部となったのだ。どうやら、結婚式には招かれざる客がつきものなのかもしれない。
この出来事は、結婚式の裏側に潜む恐怖を私に教えてくれた。関わる全ての人々の想いが、時として思わぬ形で交錯することがあるからだ。
今でも、その高層ビルの前を通るたびに背筋が凍るような思いがする。あの日の光景が、心の底に刻まれているからだ。
それからというもの、私は結婚式の準備には、あの写真を必ず目に入れるようにしている。
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