
これは私が体験した奇妙な出来事です。
冬のある夜、私の従兄が突然、古い木製の人形を持ち帰ってきました。
「これ、面白いよ!」と笑顔で言う彼に、私は少し不安を感じました。
「いらないよ、捨ててよ」と返しましたが、いつの間にかその人形はリビングのテーブルの上に置かれていました。
その晩、私は人形をじっと見つめていました。すると、ふと気のせいか、彼女の目が一瞬だけ閉じたように見えました。
それからというもの、誰もいないはずの部屋で視線を感じたり、朝起きると人形が横倒しになっていたりしました。
従兄に「人形動かした?」と尋ねると、彼は真顔で「動かすわけないだろ」と答えました。
彼が嘘をつくときはいつもニヤニヤするのに、その時は真剣な表情でした。
それから数日後、私は人形の声を聞いた気がしました。「遊びたい」と。
従兄を呼んでみると、彼の友人が人形に引っかかれ、驚いて逃げ出しました。
恐怖に駆られ、私はその人形を捨てようとしましたが、手が動かず、何度も試みましたが無理でした。
その翌日から、私は不運な出来事が続き、自転車が車にぶつかりそうになったり、何もないところで転んだりしました。
風もないのにドアが急に閉まったり、無音の中から物音が聞こえたりして不気味でした。
数週間後、従兄が交通事故で入院することになり、私は再び人形を捨てようと決心しました。
しかし、彼女の服には血が付いていて、私は恐ろしくなり、思わず投げ捨てました。
自分の手を見て愕然としました。血やあざ、引っかき傷があり、火傷までしていました。
恐怖に駆られ、友人に頼んで人形を燃やしてもらいましたが、その5日後、同じ姿の人形が私の家のドアの前に倒れていました。
その後も後ろに気配を感じたり、誰かに触られた気がして振り向いても誰もいませんでした。
本当に嫌になり、思い切ってゴミ箱の奥に捨てました。すると、翌日の夜、手紙が置いてありました。
その手紙には、こう書かれていました。「私を捨てたあなたへ、次に何かしたら、お前を消す」と。
最初はイタズラだと思ったのですが、従兄が入院中で、他の誰にも聞いてみても「知らない」と言われました。
知り合いの中に呪物を集める人がいて、その人に人形を渡すと、嬉しそうに受け取りました。
それからは、ようやく平和な日々が戻ってきましたが、あの人形のことは忘れられません。
後日談:
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