
ある日の放課後、友人たちと一緒に神社へ行くことになった。秋の夕暮れ、まだ明るい空の下、彼女たちは肝試しをしようと提案した。神社は町外れにあり、普段は人も少ないが、彼女たちには特別な場所だった。
「ここで肝試しをするの、どう?」と、主導を取ったのはゆうなのだった。彼女の親戚がこの神社の管理をしており、みんなで遊びに行くことは多かったが、肝試しなどしたことはなかった。
「いいわね、でも何か特別なことがないと怖くないよね」と、あかりが言った。するとゆうなは「じゃあ、古いお守りを探しに行こう。見つけたら金運が上がるって噂だから!」と提案した。皆が賛同し、肝試しが始まった。
夜の8時、神社の前に4人集まった。月明かりが微かに照らす中、彼女たちは懐中電灯を持たずに、一人ずつ森の中に入ることになった。最初は明るく感じたが、進むにつれ暗闇が彼女たちを包み込む。
「ゆうな、森の中で何か見つけたら教えてね!」と、友人のひかりが声をかける。それに対して、「もちろん、何かあったらすぐに戻るから」と、ゆうなは自信のない声で返した。
誰もが少しずつ緊張し始めた。葉を踏む音や風の音が彼女たちの心を不安にさせる。ゆうなは、友人たちが自分を見守っている中、恐る恐る森の奥へと足を進めた。
しばらく進むと、ふと何かが光った気がした。心臓がドキドキし、ゆうなはその光を目指して進む。そこには何かが埋もれていた。それは古びたお守りだった。手に取ると、異様な冷たさを感じた。
「うわっ、何だこれ!」と声を上げると、突然後ろから声が聞こえた。「ゆうな、戻ってきて!」それは友人たちの声だった。しかし、彼女はそのままお守りを持って帰ることに決めた。帰り道、何かが彼女を見ているような気配を感じながら、急いで戻った。
神社に戻ると、友人たちは不安そうに待っていた。ゆうなはそのお守りを見せると、皆が驚いた。
「それ、何かおかしくない?」と、あかりが尋ねる。じっくり見ると、そのお守りは血のような色で染まっており、見たこともない模様が刻まれていた。
「これ、どうしてこんなことに……?」ゆうなの心に恐怖が広がる。友人たちは怯えた様子で、「すぐに捨てた方がいい!」と叫んだ。
「待って、どうするの?」ゆうなはその場に立ち尽くし、友人たちの言葉を無視して、お守りを持ったまま振り返った。すると、背後から冷たい風が吹き、彼女の髪を揺らした。その瞬間、森の中から何かが彼女を見つめているような感覚がした。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



