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長編

咒禁

匿名 3日前
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※本当は村人は言葉大分訛ってるけど、分かりにくいから標準語でいく。  俺の実家は関東の田舎の村にあるんだけど、俺が高校2年くらいの時に、いきなり爺ちゃんに「出ていけ」って言われて強制的に県外の高校に転校させられたんだ。母親と親父も一緒に追い出された。マジであり得ないと思った。親父は元々村の近くの会社で働いてて、一応役員らしかったからそこそこの地位にいたのに、ある時期に強制的に辞めさせられたんだ。なんでも、爺ちゃんとその会社の社長が知り合いらしくて、辞めさせるように言ったらしい。その社長にとって爺ちゃんは恩人らしくて強く言えなかったのだとか。信じられる?勿論俺も親父も反発したし、理由も聞いたんだけど、普段大人しい爺ちゃんが般若みたいに恐ろしい顔で、 「黙れ!お前らはもうここにいちゃイカン!とっとと出ていけ!!」 なんて言うもんだから全員固まってた。鬼の形相って正にアレのことを言うんだと思う。結局最後まで理由も言わないから納得はしなかったけど、このジジイと一緒に住むのは無理だ、って事で全員出て行くことになった。生まれてずっとその村で育ってきたわけだからそれなりに郷土愛みたいなのはあった。自分で言うのもなんだけど、友達は多い方だったと思う。ただ、都会への憧れみたいなのはあったから、県外に出たくないかって言われれば嘘になるけど。  出て行ってから3年くらい経った頃、俺が大学生活を謳歌していた最中、村にいた頃の友人Fからある知らせを受けた。その知らせを聞いた俺は声に出して驚かずにはいられなかった。同じく村にいた頃の友人M、C、Yが亡くなったというのだ。それを家族に伝えると、村の葬儀に出ようという話になった。うちの両親は友人の親とも仲が良かったのだ。実家の爺ちゃんに葬儀のために村に一時的に帰省することを電話で伝えると、 「葬儀の時間以外は絶対に外に出るな」 って言われた。相変わらず理由は教えない爺ちゃんに、内心"絶対言いつけ破ってやろう"なんて子供みたいに反抗していた。  葬儀の前日、電車に乗って実家に帰ってきた。しばらく都会に住んでいたからか"空気が美味しい"とか、"なんて何もない田舎なんだろう"なんて思ってた。爺ちゃん家に向かう最中、村人があからさまにこちらを見ている。感じる視線は、村中から感じていた。確かに村ってのはよそ者を嫌うなんて話をよく聞く

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