
我が家の近くに住むY田さんは、古いアパートに住んでいました。
彼女は高齢の祖母と同居しなければならないことに不満を抱き、味噌汁に祖母の入れ歯を混ぜ込むなど、陰湿ないやがらせを行っていました。
やがて、同居から数ヵ月後、祖母は病に倒れ、静かに息を引き取りました。
近所の人々は、その後のY田さんを冷ややかに見つめていましたが、彼女はその視線に背を向け、自らの罪悪感を隠すかのように、立派な仏壇を購入しました。
「これで、少しは心が楽になるはず…」
しかし、仏壇に飾った古い人形に、いつの間にか砂のようなものが降り注いでいることに気づきました。
その光景に、Y田さんは身震いしました。
どれだけ掃除をしても、古い人形には常に砂が積もり、彼女の生活空間は次第に荒んでいきました。
ある晩、彼女は耐えかねて人形を窓から投げ捨てようとしました。
「うわっ!」
その瞬間、彼女は激しくえずき、口から砂のようなものを吐き出しました。
病院で診察を受けると、胃の中に大量の砂が確認されました。
もちろん、Y田さんには心当たりがありませんでした。
彼女がアパートを出ていくと同時に、仏壇からの砂が消えたという噂が広まりました。
その後、Y田さんのことは誰も語らなくなりました。
静まり返ったアパートの一室には、ただ静寂が残るのみでした。
不気味な人形は、今もどこかで彼女を見つめているのかもしれません。
その目は、何を訴えかけているのか、誰にもわからないのです。
夜が来るたび、Y田さんの背後に感じる冷たい視線は、今も続いているのかもしれません。
その恐怖は、永遠に終わることはないのです。
彼女の心の中には、もう一つの影が潜んでいるのです。
それは、彼女自身の罪の意識なのか、あるいは…?
その問いに答えはなく、ただ静かに夜が過ぎていくのです。
後日談:
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