
三浦さんは30代の若い女性で、冬のある寒い夜、友人と共に山道をドライブしていた。新しいナビゲーションシステムを搭載した彼女の車は、これからの楽しい時間を期待させてくれた。だが、途中で突然、ナビがフリーズしてしまう。
「えっ、どうしたの?」
三浦さんは不安を感じながらも、車を止めて再起動を試みる。しかし、ナビは反応しない。友人が言うには、しばらく車を停めて様子を見る方がいいとのこと。時間が経つにつれ、周囲は静まりかえり、冷たい風が吹き抜けた。まるで何かが待ち構えているかのようだ。
30分ほど後、ナビは突然動き出した。「目的地までのルートを案内します」と冷たい声が流れる。三浦さんはほっとしたが、その直後、ナビが指示する道は、彼女たちの知っているルートとは全く違っていた。
「この道、どこ?こんなところ通ったことないよ!」
不安になりながらも、彼女はナビの指示に従うことにした。道はどんどん細くなり、周囲は暗闇に包まれていく。途中、奇妙な木々の影がちらつき、何かが動いているように見えた。冷や汗が流れ、心拍数が上がる。
やがて、ナビが示した場所に到着すると、そこには朽ちた古い小屋があった。友人が言った。「ここ、なんか不気味だね。」
その時、ナビが再び声を発した。「ここに来ることを選択しましたね。」
驚きで声を失った三浦さんは、再びナビを確認するが、画面は真っ暗になっていた。恐怖にかられた彼女は、すぐに車をバックさせて逃げようとした。しかし、車が動かない。
「何で動かないのよ!」
焦りながらもエンジンをかけようと試みるが、キーを回しても反応がない。絶望的な気持ちになり、助手席の友人を見たが、彼女はすでに青白い顔をして目を見開いていた。声をかけようとしたその時、ナビが再び動き出し、「この場所からは出られません。」と告げた。
その瞬間、三浦さんは背筋を凍らせた。ナビの中に記憶が残っているのだ。彼女はこの場所で何が起きたのか、理解し始めた。古い小屋の中で、以前のオーナーが事故に遭ったこと、その時の声がナビを通じて響いていることを。
彼女は恐怖に震えながら、何とか車を動かそうと必死にもがくが、全ては無駄だった。
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