
私には小学校時代の親友、Mちゃんがいた。彼女とは一年生からの付き合いで、とても明るくて社交的な性格だった。私はその反対で、内気で話すのも苦手だったけれど、彼女といると安心できた。
二年生の頃には、私たちは互いの家で寝泊まりするほどの仲になり、毎日のように遊んでいた。その時、Mちゃんはよく言っていた。「あなたは本当に羨ましい。誰とでも仲良くなれるし、友達がたくさんいるから」
三年生になった夏、Mちゃんは私に言った。「私、あなたみたいになりたい」その言葉が嬉しかったのを覚えている。しかし、ある日、Mちゃんが家族でキャンプに行った翌日、悲劇が起こった。
Mちゃんが事故で亡くなったという知らせを受けたのは、母からだった。彼女はキャンプの最中に転落し、山の斜面で意識を失ってしまった。救助が遅れ、彼女はそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
あの日、Mちゃんは私と遊ぶ約束をしていた。彼女の両親は私にそのことを伝えようとしたが、私を傷つけないようにと配慮してくれた。
それから、私は毎日Mちゃんのことを思い出して泣いていた。彼女の葬式も、学校での報告も、全てがあまりにも悲しくて耐えられなかった。
私は未だにMちゃんのいない生活に慣れず、彼女がくれた形見のブレスレットを常に身に着けていた。このブレスレットは、Mちゃんがキャンプに行く前に私にプレゼントしてくれたものだった。
秋のある日、学校のキャンプに参加することになった私は、少しだけ楽しみな気持ちを抱いていた。しかし、Mちゃんの事故が頭から離れず、心の中で不安が渦巻いていた。
キャンプ当日、自由時間に皆で山を散策することになり、仲間のKちゃんとLちゃんが声を掛けてくれた。彼女たちもMちゃんのことを知っていて、私の気持ちを理解してくれている。
「一緒に行こうよ!」とKちゃんが言う。「大丈夫、私たちがいるよ!」とLちゃんが続けた。私はその言葉に励まされ、一緒に散策を始めた。
山の中を歩きながら、少しずつ心が軽くなっていくのを感じた。木々の間から差し込む光がとても美しく、Mちゃんを思い出すのが少し楽になった。
午後になり、私は一人で少し離れた場所で休むことにした。その時、何か冷たいものが首に触れる感覚がした。不思議に思い、振り返ると、そこには薄暗い影が立っていた。
その影は私に近づき、手を差し出してきた。恐怖を感じて逃げようとしたが、その手は私の腕に絡みついて離れなかった。
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