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短編

首なし人間

匿名 2016年6月25日
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これは10年ほど前の夏、 私が実際に体験した話です。  当時私は小学生でした。新しく買ってもらった水色の自転車に乗り、家の近辺を走るのが楽しみになっていました。  休日の真昼間。晴天に恵まれ、絶好のサイクリング日和。いつものように出かけました。  と、言っても家の周りは小さな山と田んぼ、ちらほら並ぶ家、学校…。ど田舎です。  そんな中を進んでいくといつの間にか周りが田んぼしかなく、後ろが小高い山 (舗装された道もある)という場所に来ていました。人っ子ひとりいません。  その中でふと遠くから視線を感じました。田んぼの中のあぜ道を見るとそこには人間がいました。しかしよく見ると普通ではなかったのです。  首から上がなく、両手両足を広げてゆらゆらと左右に揺れているのです。  おばけって昼間からいるはずない、などと考えながらもその人間から目が離せなくなってしまいました。  とりあえず家に帰ろう、と思いましたが平たんな道に出るには人間のいる方へ行かなければなりません。後ろは小高い山です。気が動転した私は、自転車を押して山の急な道を登り始めました。  追ってくるんじゃないか、不安に駆られながら振り返りながら登りましたが、人間は追っては来ませんでした。  そのまま急な斜面を自転車で降りて冷や汗をかきながら家まで一直線に帰りました。そして、外で車いじりをしていたお父さんに泣きついたのでした。  「今、…首……ない人が…」  しどろもどろになりながら伝え、お父さんの「もう大丈夫だよー」という言葉で落ち着きました。  ホッとして気がつきました。 今だ感じられる視線に…。

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