
廃墟となった遊園地は、かつては賑わいを見せた場所だった。しかし、今はただ静まり返り、寂れた遊具だけが残っていた。特に目を引いたのは、観覧車の一部だった。それは、いつの間にか異様に高い位置から出っ張った板のようなもので、何故かその部分だけが無造作に残されていた。
俺たちは、冬の冷たい風が吹く中、友人のカメラマンに誘われてこの廃墟に足を運んだ。彼は古い建物や廃墟を撮影するのが好きで、特にこの遊園地が好きだと言っていた。そこには、かつての栄光を思い出させるものが多くあった。
探索を始めてしばらくすると、観覧車の近くにたどり着いた。そこには、外階段があったが、もう使われていない様子だった。階段の上には、いつの間にか板が飛び出していて、まるで誰かが飛び降りようとしているかのように見えた。友人はその様子をカメラに収めていた。
ある時、友人たちと何気なくその板の方に近づいてみた。すると、そこには奇妙なものが置かれていた。揃えられた靴と、湿った紙が一枚。紙には何かが書かれていたが、文字が読めずにいた。その時、背後から声が聞こえた。振り返ると、誰かがこちらを見ていた。驚いて振り返ると、誰もいない。冷たい空気が背筋を凍らせた。
その後、友人の一人が言った。「この遊園地で、過去に事故があったらしいよ。転落した人がいたって噂だ。」それを聞いた瞬間、全身に寒気が走った。何かがここに残っている。過去の悲しい記憶が、見えない形で俺たちを見つめているようだった。
帰宅後、俺はその遊園地について調べてみた。すると、やはり数年前に少年が観覧車から転落した事故があったことがわかった。彼の靴が、今もその場所に残されているという噂を耳にした。
その後、友人たちと再び訪れた時、あの板はなくなっていた。しかし、靴だけはそのまま置かれていた。警察による調査が行われたらしく、周囲にはロープが張られていた。何があったのか、誰が置いたのか、全てが謎だった。しかし、最後に見た靴は、俺の心の中でずっと消えることはなかった。あの遊園地には、未解決の悲劇が隠されていたのだ。
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