
これは、俺が中学生だった頃に体験した話だ。
誰にも打ち明けられず、ただ心の奥底でひたすらに忘れようとした忌まわしい記憶。だが、もうその蓋を開ける時が来たようだ。
それはまるで、箱の中から出てきた悪夢が、俺をずっと苦しめているようだった。俺はその声を無視してきたが、今はもう逃げられない。だからここに、すべてを書き記そうと思う。
俺にとっての、恐怖の始まりを。
1998年2月、俺は中学2年生だった。冬休み中、友達のBと一緒に遊んでいたある晩、俺たちは近所の廃工場へ行くことにした。そこには、昔の噂で「幽霊が出る」と言われていた場所だ。
廃工場は何年も使われていないせいで、周囲は雑草が生い茂り、入り口は錆びた鉄の扉で閉ざされていた。だが、俺たちの好奇心はその恐怖を上回った。二人でその扉を押し開け、中に入ってみることにした。
中は薄暗く、天井からは無数の蜘蛛の巣がぶら下がっていた。俺たちの足音が響く中、Bが「おい、ここには何かがあるかもな」と言った。その瞬間、心臓が高鳴った。何かが待ち受けている気配がした。
奥へ進むと、埃まみれの機械や工具が散乱している部屋に出た。その時、ふとBが何かに気付いた様子で立ち止まった。「あれ、見てみろよ」と指さした先には、薄暗い隅に隠れている小さな扉が見えた。廃工場の奥深くにあるその扉は、まるで俺たちを誘っているかのように開いていた。
俺たちはその扉を開けてみると、狭い階段が下へ続いていた。「行ってみようぜ」とBが言い、俺たちは恐る恐るその階段を降りた。下に着くと、そこには小さな部屋があり、中心には大きな木箱が置かれていた。だが、その周囲は何もない、ただの無機質な空間だ。
俺たちは箱の前に立ち尽くし、何かが起こるのを待っていた。その時、Bが箱に手をかけて、「開けてみるか?」と言った。俺は「待て」と止めたが、好奇心には勝てず、Bは蓋を開けた。
すると、箱の中からは古びた日記が出てきた。日記には、かつてこの工場で働いていた人々の記録が残されていたが、最後の方には「恐ろしい秘密が隠されている」と書かれていた。突然、部屋が異様な静けさに包まれ、俺たちはその場から動けなくなった。
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