
初めて投稿させていただきます。
私事で恐縮ですが、映像制作の仕事に就いて以来、奇妙な現象に遭遇することが増えてきました。会社ではこのような出来事を他言無用としていますが、最近はそれが辛くてたまりません。お許しをいただき、ここで吐き出させてください。
私はまだ新米の編集者で、毎日朝から晩まで映像編集に追われています。
編集を進めていると、時折奇妙な映像や音が混入していることに気づくことがあります。それをカットして無かったことにするのが私の仕事です。
特に忘れられないのは、2019年の冬、ある映像を編集していたときのことです。その映像は、子供向けの教育番組で、母親が子供に歯磨きの仕方を教える内容でした。私は特にその日の編集を楽しみにしていました。
しかし、その映像には奇妙な音声が混入していました。母親役が子供たちに「磨け、磨け」と声をかける中、背後から「うしろ~」という男性の声が入り込んでいたのです。映像には女性と子供しか映っておらず、その声の正体は分かりませんでした。
それでも、私はその声を笑い飛ばしながら編集を進め、「うしろ~」の音をカットして納品しました。しかし、数日後、クライアントから連絡がありました。「音声に異常がある」とのことです。私は先輩と共に確認してみると、全ての「磨け、磨け」が「うしろ~」に変わってしまっていました。
その時、背筋が凍る思いをしました。先輩からは疑いの目を向けられましたが、私はそのようなことをするつもりはありません。おかしいと思いつつ、元の映像を再確認すると、正常な音声が戻っていて、少し安心しました。
再度映像を制作し、クライアントに納品すると、夜遅くに謝罪の電話を入れました。すると、クライアントから衝撃の話を聞かされました。収録は品川のスタジオで行われ、収録後すぐにキャストの子供が事故に遭ったというのです。彼女は車に轢かれ、幸い助かったものの、半身不随になってしまったとのこと。
「撮影時、彼女はしきりに後ろを気にしていた」とクライアントは語りました。もしかしたら、彼女だけが聞こえていた声なのかもしれません。
電話を切った瞬間、背後からまた「うしろ~」と声が聞こえました。まさに私の背後から。会社には私一人。この恐怖から逃げ出したい気持ちでいっぱいでしたが、動けませんでした。
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