
短編
石じゃない
匿名 2日前
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僕の父がアウトドア好きなもんで、小学生の頃は夏休みになるとキャンプや川遊びに家族で出掛けていました。
ある日の川遊びの帰り際、両親が片付けをしている横で僕と姉は石探しに夢中でした。
当時の僕達は、山や川へ行っては綺麗な石や変わった形の石など気に入った石を収集する事にはまっていたのです。
僕が見つけたのは細長い緑色の石でした。
見た事ない石だったので、僕はそれを拾って持って帰る事にしました。
早速片付け真っ最中の父の元へ拾った石を見せに行きました。
「へぇ、変わった石やなぁ。」
父は石を手に取り眺め始めました、すると突然
「お前!これ石ちゃうやんけ!」
と言ったのです。
僕は意味がわからなかったのですが、改めてその石をよく見てみると、それは石ではなく人形の指だったのです。
全体が緑色をしていたのでぱっと見では気づかなかったのですが、爪の辺りなんかは明らかに人の指の形でした。
僕は慌ててそれを投げ捨て、全員で急いで片付けを済ませて逃げ帰りました。
心霊ではありませんが、ふと思い出したので。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(1件)
- 気持ちのいい話ではないけど、怖くはないですね キャンプのできるような場所ならいろいろな人が来るでしょうし、家族連れで子供が人形を持参して壊したり置いて帰ってしまったり普通にあるでしょうしあ