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歩数計

ナースコール 3日前
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夜勤のコンビニで働くようになってから、私はスマホの歩数計を見るのが日課になった。 レジとバックヤードの行き来だけで、八時間もいれば一万歩近くいく。 アプリを開いて「今日もよく歩いたな」と確認してから寝る。そんな、どうでもいいようなルーティンが、だんだん私の中でお守りみたいになっていった。 ――その数字が狂い始めたのに気づいたのは、三月の終わりごろだった。   その日は雨で、客も少なくて、私はほとんどレジに立っていただけだった。 明け方に店を出て、コンビニの裏から自分のアパートまで、傘をさして五分ほど歩く。 部屋に着いて、制服を脱いでシャワーを浴びて、布団に倒れ込む前に、いつものクセで歩数計を開いた。 「……あれ?」 画面に表示された「本日の歩数」は、二千歩にも届いていなかった。 「ああ、そうか。今日は全然動いてないんだ」 納得して、そのまま寝た。   おかしいな、と引っかかったのは次の日だ。 同じように仕事を終えて、部屋に帰り、布団に入る前にスマホを見た。 歩数計の「今日」は三千歩ほど。まあ、そんなものかと思い、そこで一度アプリを閉じた。 そのまま、充電ケーブルにつないだスマホを枕元に置き、布団にもぐる。 ……気づいたら夕方になっていて、カーテンの隙間からオレンジ色の光が差し込んでいた。 スマホを手に取り、いつものように通知を確認する。ついでに、なんとなく歩数計のアプリをもう一度開いた。 「……ん?」 さっき見た数字と違っていた。 「本日の歩数:8473歩」 私は眉をひそめた。 寝る前に確認したときは、確かに三千歩台だった。 寝ている間に、五千歩以上も増えることなんてあるだろうか。 「ポケットに入れっぱなしで揺れてたとか…?」 でも、スマホはずっと枕元に置きっぱなしだったはずだ。 寝返りを打った拍子に揺れたとしても、五千歩はさすがにおかしい。 少し気味が悪くなって、アプリを閉じようとしたとき、「詳細」というボタンが目に入った。 普段は触らないそれを、私はなんとなく押してみた。   画面には、時間ごとの歩数のグラフが表示された。 深夜一時から朝九時までの間の棒グラフだけが、異様に伸びている。 ちょうど、私が寝ていた時間帯だった。 「寝ぼけてトイレに行ったとか……?」 そう思ってみようとしたけれど、私の部屋はワンルームだ。 布団からトイレまでは、数歩もない。

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