本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

新着 中編
壊れた日常の向こうに
壊れた日常の向こうに
新着 中編

壊れた日常の向こうに

7時間前
怖い 0
怖くない 0
chat_bubble 0
10 views

夢が叶った瞬間、冷めた気持ちになることがある。そんな話をふと思い出す日、僕は家族サービスのために、冬の寒い夜に冷蔵庫を開けた。しかし、そこには何も入っていなかった。妻の美奈子は、息子の大輝を連れて友達の家に出かけている。今日は特別に手料理を作ろうと張り切っていたのに、何もないとは思いもしなかった。

仕方がないので、エコバッグを持って近くのスーパーに向かう。外は冷たい風が吹き荒れていて、時折雪が舞っている。店内では、いろいろな食材を選びながら、久しぶりに料理をするという楽しみで心が膨らむ。だが、ふとした瞬間、心の奥に虚しさが広がる。あの幸せな生活が壊れてしまうのではないかという不安が、いつも付きまとっていた。

買い物を終え、玄関の鍵を開けようとした時、違和感に襲われる。ドアは開いていた。いつもは細心の注意を払っている戸締まりを、今日はなぜか忘れていた。美奈子と大輝が出かけている間に、誰かが入ってきたのだろうか。

恐る恐る部屋に入ると、そこには男が待ち構えていた。目出し帽を被り、無言で立ち尽くしている。僕は一瞬で動けなくなり、心臓が高鳴る。男は「声を出すな。出したら殺す。」と低い声で言った。恐怖が全身を包み込む。

金を要求され、恐怖で身体が硬直する。冷静に考えようとするも、何も思い浮かばない。男は僕の手を掴み、強引に押し倒す。痛みが走り、恐怖がどんどん増していく。

「お前、家族のために何ができる?」その言葉が耳に残る。なんでこんな状況で、そんな問いをされなければならないのか。僕はただ、家族を守りたいだけなのに。

その瞬間、男の目が変わった。「お前、気持ち悪いな。なんで笑ってる?」と言い放つ。今、僕は笑っていたのか?恐怖のあまり、顔が引き攣っていたのだろう。男は何を考えているのか、全く理解できない。

そんな男が急に優しくなった。「大丈夫だ。お前は病院に行くべきだ。」と言い、僕に財布とスマホを持ってくるように促す。まさか、強盗がこんなことを言うなんて。彼の言葉に従い、戸惑いながらも外に出る。

小さな診療所に到着すると、医師から統合失調症と診断される。僕の見ていたものは全て幻だったのか。自宅のドアで自分の指を折り続けていたのは、実は自分自身を救うためだったのだ。僕は、理解されない存在になってしまった。

1 / 2

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 002_007

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 4
怖い評価 6
閲覧数 650

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.1.212

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 学校
  • 心霊スポット
  • 意味怖
  • 禍禍女

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...