
私の友人が体験した話です。
友人は大学のために古いアパートに引っ越したのですが、そこで不気味な出来事に悩まされていました。特に冬の寒い夜、彼女の猫が突然、何もない壁の方を見て威嚇するように鳴き始め、次の瞬間、棚の上の小物が不自然に落ちてきたのです。名前を呼ばれたような気がして振り向くと、そこには誰もいませんでした。リビングで物音がするので確認しに行くと、やはり誰もいない。
彼女はこのことを祖母に相談しました。祖母は少し考え込み、「どうやら家に何かがいるかもしれないね」と言いながら、古い箱を取り出しました。箱の中には、古びたお守りや、何かのために使われた硬貨が入っていました。
祖母によれば、これは昔からの伝承で、自分の恨みを込めた小物を特定の場所に置いておくことで、呪いの力を持たせることができるというものでした。彼女はその小物が家に残されたままになっていることを思い出し、急いでその物を取り除くことにしました。
祖母は、アパートの近くにある古い神社にお守りを持って行くと、心霊現象はぴたりと収まりました。しかし、祖母も高齢になり、やがて亡くなってしまったため、友人はその神社の場所を教わることができませんでした。兄弟は心霊現象を信じていなかったため、結局、アパートには放置された小物が残ることに。
その後、彼女は気になりつつも、あの小物がもたらす可能性のある呪いを恐れて、何も手を出せずにいます。放っておくと、近くの誰かがそれを回収するために訪れるのか、あるいは何かの罰が下るのか、彼女のアパートの隅には今も小物が置かれたままなのです。
この地域で、恨みの力を恐れない人間は少ないのだと感じさせられる出来事でした。彼女は一人でその暗い夜を過ごすことに、ますます不安を感じるのでした。
友人は今もそのアパートで過ごしていますが、心霊現象は去ったものの、あの小物がどこかで呪いを待っているのではないかと、常に不安を抱えているのです。
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