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長編

祖父のメッセージと初雪

けいすけ 3日前
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消えませんでした。 不思議と苦しい身体でも優しく微笑む祖父の笑顔を見ると複雑でした。 恥ずかしい話、その日は不安と悲しみと恐怖で授業に身が入らず泣いてしまい校長室にいさせてもらいました。 先生方には頭が上がりません。 「栞はじいちゃん思いだな。じいちゃん大事にしなさいね。」 先生方もどこか暗い表情ながらも笑ってくれていました。 その後の秋休みに母と弟と高校見学に行くための下見に行きました。 「帰りに美味しいものでも食べなさい。どんな学校だろうね。」 お小遣いを沢山くれて、祖父は送り出してくれました。 「じいちゃん有り難う。行ってきます。」 私達は家を出発しました。 家に帰ると叔父が来ていました。 丁度お土産のあげ饅頭を持って来てくれていました。 祖父は久々にお饅頭を食べていました。 叔父と母と祖父と弟達とのあの日の団欒の笑顔は今でも忘れません。 「学校に行くにしろ仕事をするにしろじいちゃんは口は出さない。でもね、自分がやりたいと思った事は最後までやり遂げなさい。嫌な事も楽しいことも乗り越えてもこの仕事が好きだ、そう思えた仕事は頑張りなさい。栞は誰かを笑顔に出来る素敵な子だよ。それだけは忘れないでおくれ。」 …その時の祖父の真剣な瞳と優しい笑顔も忘れません。 今思えばそれが最後の祖父からのメッセージでした。 10月晴れの体育の日、10月13日の朝8時50分に祖父は自宅で息を引き取りました。 看護師の母が救急車を呼んだ傍らで必死の処置と必死で駆け付けてくれた叔父の手当てのかいもなく。 私が御守りを握らせ祖父の手の上から手を握り神様に御願いをしても駄目。 祖父の冷たくなる手と感触は未だに忘れません。 私の頭の中で何かが音を立てて壊れる音がしました。 泣いてばかりでしたが、祖父の葬儀はしっかり参列しました。 火葬場について、最期の別れの後にボタンを父が押し棺は釜の中に入りました。 私は耐えきれず、その場で泣いてしまいました。 祖父が荼毘に伏されている最中に私と従妹は不思議なものを見ました。 火葬場の上空から綺麗な光が登って行くのを見ました。 「優しいお祖父ちゃんだったからね。綺麗な光の姿になったんだね。49日と言ってね、亡くなった人が天国に行く日なんだけど…その日までは親しい人達の所にいるんだよ。あたしのお祖父ちゃんもいる天国に行くために、皆の姿を見るんだよ。泣くなとは言わないけど、沢山泣いた後はちゃんと笑ってあげて

後日談:

  • 長々とすいません。 読んでくださり有り難うございます。 他にも祖父との不思議なエピソードは絶えませんので別な機会にお話させていただきます。

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  • すみません、僕頭悪いので読めば読むほどわからなくなり3ページくらいで読むのやめました
    あー
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