
 長編 
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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息子の首に、痣があった。
小さな人型の、五本指。それが並んで二つ。
まるで、首を絞めたかのような痣の痕。
その痣を見て、妻が嗚咽を漏らす。
…
…
蛇のような白い手は、その後も何度も現れた。
真夜中、家族が眠っている時。
妻が息子から目を話した時。
家事育児に追われる妻がうたた寝をしている時。
日も時も関係なく、白い手は現れる。
天井から垂れ下がり。
ベッドの柵に巻き付いて。
時には既に布団の中に。
執拗に、息子に向かってくる。
結果、妻の眠りは奪われた。
影に怯えて。白い手に怯えて。
我が子を守る為に。
…
起きてる時、子供は泣き通しだった。
空腹で泣くのではなく。
不快で泣くのではなく。
理由も解らず、ただただ、泣き続ける。
妻の精神は、更に追い詰められていく。
俺も、仕事が休みの日には妻に代わり家事育児をするが、その程度では妻の疲労は癒せない。
…
…
ある日。
息子が、泣くのをやめた。
胸を撫で下ろす俺と妻。
災禍は去ったのか?
だが違った。
息子は、泣かなくなった。
一切泣かなくなった。
それどころか、笑いもせず、声を上げる事さえしなくなった。
泣きもしない。笑いもしない。一切の無表情。
起きて、眠るだけ。
食べるだけ。排泄するだけ。
心なしか、目が赤い。
時々、小さな口を開け、小さな可愛い舌をチロリと伸ばしている。
それはまるで…。幼い、へ…び…
ふざけるな! そんな事があり得るか!
…ともかく、息子は変わってしまった。
医者にも診せた。
だが、身体的な所見は見つからなかった。
息子の変化は、器質的な変化によるものではないのだ。
息子の変貌を目の辺りにして、妻は平常心を失いつつあった。
…
…
一ヶ月後。
声一つ上げない無表情な息子を腕に抱きながら、ブツブツと何事かを呟き続ける妻。
目は充血し真っ赤。化粧気はなく、顔色も悪い。むしろ蒼白。
俺は決心し、蛇を殺した事を妻に告白した。
今、家族に降りかかっている災禍の原因が自分であるかもしれない事を、告げた。
正直、妻は激高するかと思っていた。俺を罵ると思っていた。
だが、違った。
話を聞きながら、妻は力なく言葉を発する。
「一人で苦しんでいたんだね」と俺を元気づける。
「もう一度、幸せなあの頃に戻りたい」と、俺に願う。
そして最後に、
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名
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