
長編
白蛇児
匿名 4日前
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させて嘔吐していた。
そこで、俺は、意識を失った。
…
…
…
夢を見た。
後から思えば、それはあの白い幼子が残した記憶の残滓だったのかもしれない。
人間だった頃の、幼児の身体に鮮血が降り注ぐ。それは無残に強盗に殺された幼児の両親の血だった。
強盗は、幼児を連れ出した。
金目のモノは奪った。
後は自らの衝動を満たすだけ。
それから僅か一時間。幼児は、地獄を見た。
そして、古びた神社に棄てられた。生きたまま。
だが、じきに、命が尽きる。
寒いよ。
冷たいよ。
寂しいよ。
誰か、一緒にいてよ。
一人は、嫌だよ…。
誰か、手を、握って、よ。
幼子の体温が、雪の冷たさに奪われる。
だが、同時に。
幼子の温もりが、地面の下に冬眠していた蛇を、開眼させた。
蛇は、雪と見まごうばかりの純白だった。
蛇と幼子は、仄かな温もりを、共有した。僅かな時間だが、共に生きた。
それは、例え短い時間でも、家族の営みだっだのかもしれない。
…
…
…
…
…
…
…
…その蛇を、俺は殺した。
殺したんだ…。
…
…
…
…
…
目覚めた時。
研究室には、俺しかいなかった。
床には、汚く淀んだユガミの涙か吐物かわからないものが散乱している。
だが、当のユガミは消えていた。
それ以来、ユガミの姿は、杳として知れない。
多分、死んだ。
次は、俺だ。
だが、俺が死ねば、あいつは、他の誰かを殺す。
…
…
…
…
…
…
数日後。
あいつが俺の前に現れた。
白くて幼くて。無邪気で。
ただ手を繋ぎたいだけの、小さな存在。
あいつは、ただ、一緒にいてくれる人を求めているだけだ。
手を繋げる人を求めているだけだ。
拒絶すれば、こいつは悲しむ。
一人にすれば、人を殺す。
だから、俺が、一緒にいてやる。
…息子の顔が脳裏に浮かぶ。だがすぐに消えた。消した。
俺は、そっと、白い幼子を優しく腕に包み込んだ。
大丈夫。お前はもう、一人じゃない。
俺が、お前の家族だよ。
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
なぁ。俺、くるってるかな?
この怖い話はどうでしたか?
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名