
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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「私は、あなたを信じている」と呟いた。
…信じていなかったのは、俺の方だった。
俺は、決心する。
何が何でも、家族を守る! と。
その為に必要なのは、医者ではない。
俺は妻と息子を田舎の両親に預け、会社に休暇届を出す。
理由は、妻と息子の治療のため。
だが実際は違う。
俺は、ある知人に連絡を入れた。
…
…
…
「まさか、君が僕に相談事とは。驚いたよ。」
大学教授のユガミ。それが俺が連絡を入れた知人の名前であり、
俺に白蛇の伝承を教えてくれた同級生でもある。
街の大学に勤める教授で、民俗学者。それがユガミの職業。
大学の研究室を訪ねた俺の姿を見て、ユガミは、
「顔色が悪いね。隈も酷い。あまり眠れていないのかな?」
とニコリともせず尋ねてくる。
相変わらずこいつの慇懃な喋り方は、鼻につく。
もともと気の合う人間ではない。
自らの知識を滔々と語るこの男は、どちらかというと俺の苦手なタイプだ。
だが、他に頼れる人間を、俺は知らない。
「ああ。今、俺の周りに…家族に、奇妙な出来事が起きているんだ。」
「…家族。」
ユガミの細い眉がピクリと動く。
「そのせいで、息子も妻も、恐ろしい目に合っている…。」
「ふむ、奇妙で、かつ恐ろしい出来事、か。」
ユガミは俺に背を向けると、研究室の本棚から新聞のスクラップブックを取り出した。
「君は知っているかな? 今、この街で、奇妙かつ凄惨な事故が相次いで発生している事を。」
「事故?」
「ああ。世間的には事故だと報道されているが、…僕から見れば、これは、災禍だ。」
「災禍?」
「つまりは、祟り。」
俺はその祟りという言葉に、背筋にゾクリとした怖気を感じる。
ユガミは、取り出したスクラップブックを開きながら、街で最近発生した事案を語る。
「全部で三件ある。
一件目。雪の下で潰された男性。発見時、男性の半身は雪に埋まっていた。それも頭からだ。まるで生きたまま誰かに雪の中に埋められていたかのように。…または、何かに雪に中に引き摺り込まれたかの様に。」
…引き摺り込まれる…
「二件目。車のドアの僅かな隙間から無理矢理這い出そうとし、上半身中の骨を粉砕骨折。それに加え、胸部と腹部の肉が抉られていた。これも、まるで何かに車から引き摺り出されたかのようである。」
…まただ。まさか。
「三件目。家具店の屋上から男性が落下。
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名