
 長編 
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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たが、蛇の件は、妻には秘密だ。言えない。言えるわけがない。
…
…
「キャ!」
夕闇の頃。
外から妻が叫び声が聞こえた。
駆け付ける俺。
妻は軒先にペタリと腰を落とし、震えていた。
涙を流しながら妻は言う。
ゴミを出すために外に出た時、
庭の暗がりから強烈な視線を感じて、妻はその方向に目をやった。
その時。
四つの赤い瞳が、自分を睨み付けていた、と。
その瞳の視線は、妻に強烈な悪寒を与え、身動きの取れない金縛りのような状態にしたという。
チロリと伸びて這い回る紅い舌と、白い牙が見えた。
数秒後、気付いた時には赤い瞳は消えていたそうだが…
「襲われるかと思った」
そう言いながら、妻は泣いていた。あんな恐ろしい経験をしたのは初めてだ、と。
…蛇に睨まれた蛙…
そんな言い伝えを、俺は思い出す。
…
…
真新しい木材の香り芳るベビーベット。
その柵の中で、息子はスヤスヤと寝息を立てている。
俺と妻は、リビングでソファーに座り、テレビを見ていた。
テレビからは、数日前…同級会の頃か…街で発生した幼児の死体遺棄事件が報道されていた。
凄惨な事件であるが、犯人は捕まったらしい。
だが妻は、先日の一件から、到底そのニュースを話題にするような余裕はなかった。
…もし。もし仮に、このニュースの亡くなった子供のように、息子に何かあれば…、俺の家族に何かあれば…。俺はどうしたらいいんだ!
悩んだ末、俺は何気無い風に装いながら、
「実はさ…」
と、妻に向かって重い口を開く。
だがその時、
天井の蛍光灯が、瞬いた。買ったばかりのはずなのに…。
数秒の間、室内が暗闇に包まれる。
その僅か数秒の間、俺と、妻は見た!
息子の眠るベビーベットの上の天井から、
白く長い手が、ぶら下がっているのを!
「ヒぃ!!」
妻が短い悲鳴を上げた。
暗闇であるにも拘らず、いや、暗闇であるからこそ、その白い手はなおのこと克明に見えた。
枝に絡み付く蛇が長い体躯を獲物に垂らすかのように、その手は、息子に向かって伸びている。
「やめろーーーーー!!」
俺はベビーベットに駆け寄り、息子を抱き寄せる。
妻は口に手を当て声もなく震えている。
天井の明かりが灯る。
気付いた時には、その蛇のような白い手は、消えていた。
ホッとした俺は、息子の顔を覗き見る。
その時、俺は息を飲んだ。
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名
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