
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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、自身の何倍もある巨大な生物の重量を、硬いアスファルトと俺の靴の隙間でその長い体躯に受けながら、
…潰されながら、
生き絶えたのである。
蛇の叫び声が聞こえる筈はない。
だが、確かに俺は感じた。
…空気の震える音を。伝わる筈の無い断末魔が凛とした冷気の中を伝わるのを。
それは、今目の前にいる白蛇の口腔の内側から迸る声と同質のものだった。
俺は、直感する。
あれは、あの時の、白蛇だ、と。
…
「ねえ、どうしたの? 事故?」
突然後ろから肩を叩かれ、俺は我に返り顔を上げる。
白蛇は、消えていた。
事故だ! 救急車だ! もう遅いよ…
男性の転落を目撃した人々の喧騒が耳に響く。
俺は後ろを振り返った。
そこには、怪訝な表情を浮かべる妻と、妻の腕に抱かれた俺の宝物…我が子がいた。
「屋上から落ちたのね…。可哀想に…。」
妻はその騒ぎを、ただの?転落事故だと思っている。
「あ、ああ。うん。そうだな。」
俺は曖昧な、途切れ途切れの言葉で妻に返事を返した…。
…
…
…
俺が家具店で白蛇を見かけた次の日。
俺の家に、家族に、災禍が訪れた。
今までの俺は、当たり前にある家族の存在を、温もりを心に感じながら、幸せな日々を享受していたのだと思う。
それが脆くも崩れ去る日が来るなどと、想像だにせず…。
…
…
長年の念願叶い、新築されたマイホーム。妻と幼い息子と、これからも増えるかもしれない家族を暖かく包む澱み一つない住居。我が住居。
家具の新調も住み、機能的にかつ妻の好みに彩られた理想の空間。
夢のマイホームを見て、妻はご機嫌であった。
俺も表面上は機嫌の良い様を見せていたが、心中には先日遭遇した、あの『白蛇』が散らついていた。
『見つけた』。あの白蛇は、確かにそう言った。
白蛇は見つけたのだ。
自らを殺した存在を。俺を。
…
家が、軋んだ。
ギシ。ギシ。
家鳴りという現象は、比較的新しい住居にもあり得る。主に木造の建築物が湿気で伸縮し、結果、ギイギイとした音を立てる現象である。
だが、その軋み音は、その比では無かった。
まるで家全体を何か巨大な物が包み込んで締め付けている、そんな音だった。
その証拠に俺は、家の外壁に、何か巨大なものが這い回ったような奇妙な擦り傷を見つけていた。
冷たい汗と共に、嫌な予感が背筋に走る。
妻は怪訝な表情を浮かべてい
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chat_bubble コメント(14件)
- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名