
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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まる。
この音は、男性の骨の軋む音なのか。
メキョ…
男性の身体が、腰まで埋まる。
この音は、男性の血肉が弾ける音なのか。
メギュ…
男性の身体が、膝まで埋まる。
この音は、男性の頭蓋が砕ける音なのか。
そして男性の動きがピタリと止まる。
二本の足が、足だけが、雪山の中から生えていた。
その場にいた誰もが、言葉を発することなく、今目前で起きた異常な光景を見つめている。
…男性の生える雪山から、赤い液体が、滲み出た。
…
その時。俺は、見た。見てしまった。
男性の生える雪山から、白い何かが、這い出てきたのを。
俺は、その白い何かを凝視する。
他の誰も、這い出たその何かの姿には気付いていない。見えていないかのように。
それは、雪と見まごうばかりの、純白の、
蛇だった。真っ白の。
…白蛇だった。
大人の身の丈はある巨大な白い蛇、だった。
白蛇は、尻尾を雪山に埋めたまま、ヌタリと鎌首をもたげる。
赤い目が、直径二十センチはあろうかという真紅の両の赤い眼が、俺を見つめる。
いや。睨み付ける。
ほんの一瞬。瞬きをする程の僅かな一瞬。
蛇がチロリと舌を出す。
ショロォ
閉じられた口腔から血のような紅い舌が覗いた。
…二つの赤い眼が、俺を凝視する。観察するかのように。確認するかのように。
そして、
俺を睨み付けながら口を開く。
ニュチャリ
唾液を滴らせながら五十センチ程に開いた口腔の中に、
白い牙と牙の間に、二つの小さな眼が、あった。小さな小さな目が見えた。
「みぃ………」
声が、聞こえた。蛇の、口腔の、中から。
直後、
「みぃ…」
「みぃ……」
「みぃ………」
「「「「「「見ぃツぅけタァぁぁァぁァぁァぁァぁぁぁァあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」」
俺の脳裏に、音が、声が、響いた。
脳髄を揺さぶる叫び声。
脳細胞に突き刺さる音の波。
その二つが、同時に俺を襲う。
耐え切れず、俺は両の耳を押さえながら、頭を抱えてその場に蹲る。
そしてその時。
…ある予感が、脳裏を奔る。
まさか、
まさかまさか、
まさかまさか、まさかまさかまさか。
俺は、頭を抱えながら、先日の同級の民俗学者が語った内容を思い返す。
『白蛇の伝承』
そして俺は思い出す。
その夜に踏み殺した、一つの小さな命の事を。
その命は
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名