
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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り、鋭利な嘴は、蛇を貫こうと隙を伺う。
対して白蛇も巨体をもたげて鷲に食いつこうと鎌首を上げる。
だが、本来、蛇は鷲などの巨大な猛禽類に捕食される運命の存在。
食物連鎖の鎖から逃れることは出来ず、蛇の体躯が鷲の爪に捕獲される。
蛇は最後の抵抗とばかりに頭上の鷲に食いつこうと迫るが、その瞬間、鷲の爪が万力にように蛇を締め上げ、蛇は絶命する。
鷲はそのまま中空で蛇の身体を捩切り、放り出す。
地面に墜落する白蛇の血塗られた亡骸。亡骸を啄ばむ猛禽類の王者。
勝敗は、完全に、決した。
…
…
は!
俺は、夢から醒めた。
辺りは既に薄暗い。
「大丈夫か?」
ユガミが俺に尋ねる。
「夢を見た。」
「どんな?」
「鷲が、白蛇を、殺す夢…。」
「そうか。そうか。そうか。はは。ははっはは。はははははははは!!」
その返事を聞いたユガミは、突然、笑い出した。
まるで長年の鬱憤を晴らすかのように。
混乱する俺。
「な、なんなんだユガミ。何がおかしいんだ?」
やっと笑い声を止め、ユガミが俺に顔を向ける。晴れ晴れとした顔をしている。
「謝ることがある。僕は君に、嘘をついた。それを白蛇児に悟られるわけにはいかなかった。
実はな、ここは、白蛇を祀る神社ではないんだ。」
「へ?」
「ここは『鷲護の宮』。ここでは蛇を祀っていない。蛇の天敵である猛禽類の神…神鷲を祀っているんだ。」
「は?」
「僕は、君をこの鷲を祀る神社に連れてきた。そして、君に取り憑く白蛇の化身・白蛇児と、邂逅させた。さすがの白蛇児も、天敵を祀るここでは満足に力を発揮できない。
そして、神同士にも得手不得手相性がある。生物の生存に関わる絶対条件、弱肉強食。食物連鎖。その鎖を利用し、蛇の天敵たる鷲をもって、白蛇児を滅ぼした。
神をもって神を殺す。僕の神屠しはここに成就した。
君には、礼を言うよ。」
俺は言葉を失う。だが、辛うじて質問をする。
「…もし、失敗していたら?」
「怒りに駆られた白蛇児によって、君の家族を含め一族全て皆殺しだろうな。それほどに白蛇児は強大だ。」
「…なぜ、こんな事をした?」
「全ては神屠る実験だ。」
ユガミは、完結明瞭に、己の理屈だけを優先した答えを俺に告げる。
俺は、瞬間的にユガミの胸ぐらを掴んだ。
一歩間違えれば、全てが終わっていたのだ。こいつの実験のために。
許せない!
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名