
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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てるんだ?
ユガミの言葉は続く。
「僕は、神を信じない。」
意外だった。呪いだ祟りだと喚くこいつが、神を信じない?
「十年前。僕は結婚していた。僕の妻は、根暗で鬱陶しい糞真面目な俺とは正反対の、できた奴だった。」
家族が、いたのか…。
「だが。死んだ。事故だ。飛行機事故だ。君は、旅客機事故の確率を知ってるか? 0.0009%だ。仮に80歳になるまで毎日飛行機に乗り続けても0.02%だ。まさに奇跡の確率だ。その確率に、妻は、たった一回で、当たった。」
…俺は気付いた。ユガミの顔の筋が、震えている。こいつは、無表情なんじゃない。
逆だ。表情が変わることを、耐えているんだ。
「今日は、妻との結婚記念日だ。だが、死者に命日以外の記念日はあるのか? 君を見るまで、今日が結婚記念日だと意識することは無かった。それでよかった。全く!。家族を守れる君が羨ましいよ。」
「…」
俺はユガミの静かな独白に耳を傾ける。
「以前。先輩に再婚を勧められた。このままじゃ、幸せになれない、と。違う、僕は、幸せになんか、なりたくない。奇跡も信じない。だから…」
「…」
「だから、僕は、神を、信じない。憎んでさえいる。」
「じゃ、じゃあ、なんでお前はオカルトに傾倒してるんだ?」
俺の質問に、ユガミの表情が、口調が戻る。
「ふむ。興味深い設問だ。なんでだろうな。『神の不在の証明』か。それとも…『神屠し』…。いや。それはまだ証明できる段階ではない。いや。だからこそ、今、最大の好機が…」
ユガミの声は、だんだんと小さくなり、最後には口の中で呟くだけになってしまった。
それ以降、車内で俺たちの会話は、今度こそ、途絶する。
語ることは、ない。語れるわけが、ない。
…
…
…
目的の駅から歩いて一時間ほど。
俺たちは、豪奢な鳥居のある神社に到着した。
ユガミの説明によると、ここは『白蛇神社』。それがこの神社の名前であるらしい。
「さあ、どうする? 神主でも訪ねるか?」
俺はユガミに問う。
だが当のユガミは、「もうしばらく待て」と返事を返すのみ。
その時!
俺の脳裏に、痛みが奔る。
俺は瞬間的にきつく眼を閉じた。
…
夢を見た。白昼夢、というものか。
夢の中で、
巨大なあの白蛇と、同じく巨大な鳥…鷲が、闘っていた。
黒く巨大な翼を広げ、触れれば切れる鋭い爪は蛇を捕らえようと縦横無尽に動き回
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名