
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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会の時、独り身だと言っていた気がする。
だったらなおのこと、俺の気持ちなんて解るわけないよな…。
俺は溜息をつく。
…電車が揺れた。
田舎の駅に停車したようだ。
俺は何気無く、田畑に積もる雪の絨毯に目を向ける。
その時。
ゾクリ
背筋に悪寒が奔る。
車内の暖房で寒さを感じることはないはずなのに、俺の全身は寒気に襲われる。
俺の視線の先。雪に中に。
白蛇児が、いた。
曇り空だが陽はまだ高い。
白蛇児の姿が、克明に、俺の目に映る。
真っ白な蛇。
だが、その白蛇は、口を目一杯、開いていた。
生物だったのなら確実に顎が破壊される程に。
その口の中から。真っ赤な口の中から、紅い舌がダラリと力無く覗いている。
だが、口から出ていたものは、舌だけではなかった。
子供が、生えていた。
蛇の口から、子供が、生えていた。
真っ白な肌を持つ、裸の子供が生えていた。
上半身は裸の幼子。下半身…臍から下辺りは蛇。そんな悍ましい姿だった。
子供の両手は蛇の口に生える牙に掴まっている。
そして、真紅の瞳で、俺を睨みつけてる。
それとは反対に、蛇の目からは輝きは色褪せ、力無き眼が虚空に視線を向けている。
恐怖に駆られながらも、俺は納得する。
あの時見えた四つの瞳のうち、二つの瞳は、今目の前で口から生える、この子供のものだったのか、と。
電車がゆっくりと動き出す。
その途端。白蛇児は、スゥッと消えた。
俺も我に返る。
そして、電車に中であるにも拘らず、
「わーーーーーーーーーーーーーーーーー !!」
白蛇児の悍ましい容姿を見たショックで、叫び声を挙げた。
項垂れる俺。怪訝な視線を俺に送る車内の乗客。
ユガミが、ポツリと囁く。
「白蛇が…見えたのか?」
俺は視線を上げると、
「ああ。」
と、一言をやっと返す。
そんな俺にユガミは、
「好都合じゃないか。これからアイツを祓うんだから、ついて来てくれた方が都合がいい。君は、家族を守るんだろ?」
と、冷静に述べる。
「ふざけるな!!」
ユガミの言葉に、俺はキレた。
緊張の糸が、ブツリとキレた。
「家族のいないお前に、俺の気持ちが解るか!」
俺は激昂する。
だが、俺の怒声を受けた後も、ユガミの表情は、変わらない。
数秒後、ユガミが、ポツリと呟いた。
「君は、神を信じるか?」
は? こいつはいきなり、何を言っ
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名