
長編
白蛇児
匿名 2015年1月18日
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は罪から解放され救済された例もある。
その手の事例は、民俗学的に事欠かないほど存在する。
そして君は、そして君の家族は、この伝承に伝わる祟りをその身に受けることになったのだ。
まさか、伝承の存在をこの目で拝むことになるとはね。まさに神との邂逅だよ。」
…
自身の理屈を語るユガミを眺めながら、俺は、心の中で憤る。
人の家族を実験動物みたいに言いやがって。
だが、やはりこれは、こいつでしか解決できないかもしれなのだ。
俺は、ユガミの暴言を堪えると、
「なあ、助かった事例もあるんだろ?」
「うん? ああ。その通りだよ。」
「そうやって助かったんだ?」
その時、ユガミの表情が変わった。
何かを考えるように目を閉じる。
そして、
「…祈り、だ。懺悔を示すこと。そうやって人は、自然が齎す災禍から逃れてきた。」
「祈り…。」
「遥か昔の事例だが、ある農夫が、子を宿す白蛇を殺した。その後、生まれてくる子供は全て死に絶え、妻は錯乱し自殺。家も家族も失ったその農夫は、仏門に下り、一生を白蛇の供養に捧げた。そしてその農夫は、天寿を全うした。つまり、許された、ということだ。」
「…い、一生を捧げる…。」
「ああ。『神屠し』とはそれほどの罪だった、ということだ。君には、それほどの覚悟はあるかな?」
…伝承にあるその農夫は全てを失った。だが、俺には、まだ家族がいる。
「俺は、家族を守る。そう誓ったんだ!」
俺はユガミに、自身の覚悟を伝えた。
…
…
俺とユガミは、S県K市にあるという、白蛇を祀る神社に向かっていた。
電車に揺られる数時間。
相席に向かい合う俺とユガミは、無言だった。
もともと気に合う性格ではないし、オカルトに傾倒するユガミと俺に会話の接点もない。
俺の逡巡に気が付いているのかいないのか、ユガミは目を閉じてじっとしている。
…家族は、元気してるだろうか?
白蛇児が巣食う住居から離れたのだ。暫くは無事だろう。
俺が家族に会えるのは、暫く先になるかもしれない。
暫く…。一体どれほどの期間、俺は祈りの身を捧げなければならないのか…。
家族から遠く離れた俺の胸に、ちくりと痛みが奔る。
それは、孤独の痛み。
愛する物と別れた、孤立の痛み。
その痛みに耐えながら、俺はボンヤリと窓の外を眺める。
…そういえば、目の前にいるユガミは、家族はいるんだっけか?
確か同級
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- うーん駄作モンチ
- 怖いです‼️ あと、こうゆう都市伝説系おもしろくてすき❤️MIU☆
- あまりにも抒情的で書き手が自分に酔いしれてる 中身が薄いのに無駄に長い菜々氏
- エンジンスターターって、リモコンスターターの事でしょ。思い込みで発言すると自分に返ってくるよ。 小説家にでもなりたいのかね?文章はラノベ風のおさむいのよりは読み易いけど他のサイトに投稿した方が良いのでは? あくまで本怖なんだし。 あとね、大陸が繋がってる時代にアジア圏には猿人すら居ないよ?龍とか蛇とか神とか誰が言ってんの?設定ぐずぐずだね。魔除
- 長過ぎ、時間の無駄
- 女は、言った わたしの狂ってる脳ミソをお食べ消極ピエロ
- 書き方が……襷
- こういうのお寒いのは世にも奇妙な〜にでも投稿したら?
- はいはい、こわいこわい
- 長い。匿名