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短編

窓の外で微笑む老婆

匿名 2日前
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怖くない 45
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これは、私がまだ小さいころの話です。 小学2〜3年生くらいだったと思います。 ある日の夜に、親戚の誰かが急に亡くなったと言って、父と母が出かけることになりました。 もう夜も遅い時間で、私と2歳上の兄は家に残されることになりました。 「もう遅いから寝てなさい」 と言われ、兄と2人で寝ました。 小さな借家だった我が家は、寝室で家族全員で布団を並べて寝ていたので、私と兄は、並べられた4つの布団の真ん中で手を繋いで寝ました。 深夜… ふと目が覚めると、隣に母が寝ていました。 ”お母さんとお父さん帰ってきたんだ…“ とホッとして寝返りを打つと、すぐ目の前に黒い塊がありました。 触れると髪の毛の感触があったので、兄が私の枕を使って寝ているのかと思い、 ”もうっ!“ と手で押すと、その黒い塊がゴロンと上方(思った方向とは違い、私の頭の上の方)に転がっていきました。 ”お兄ちゃんじゃない?“ と思って起きると、兄は少し離れたところで父の隣で寝ていました。 ゆっくり黒い塊に目をやると、暗闇ながら髪が生えているように見え、やはり人の頭に見えます。 “これ、なに…” と、怖くなって母に抱きついて寝ました。 また数時間後?でしょうか。 ふと目がさめました。 目の前には母が寝ていて、恐る恐る寝返りをうつと、黒い塊はいなくなっていました。 ”よかった、いなくなった…“ と思い、また母の隣で寝ようと思い、ふと窓を見ると… まんまると太った顔のお婆さんが窓の外からこっちを覗いて微笑んでいるのが見えました。 その窓を覗くには、人が入れるような場所(高さ)ではないのは、子供心に分かっていました。 私は怖くなって、また母に抱きついて寝ました。 翌朝、両親にその話をしましたが、寝ぼけていたんだと笑われるだけでした。 あれは夢だったのでしょうか… 大人になった今でもはっきりとその光景を覚えています。

後日談:

  • 翌日、朝起きてすぐに兄にその話をして、黒い塊を探しましたが見つからず、老婆が覗いていた窓を見に行きましたが、やはり誰もいないし、何もありませんでした。

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