
短編
『拝啓、貴方へ
匿名 2017年9月16日
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『拝啓、貴方へ
貴方はお元気ですよね。
それでなければこの手紙を読めているはずはありません。
私は間に合いませんでした。
いえ、信じなくて 逃げませんでした。
私はこんな状態になってしまいました。
この手紙を拾ってくれた、
貴方はとてもいい人だ。
だからこそ貴方に迷惑をかけたくないが、
申し訳ありません。
長々と書いている暇はありません。
女の人が来たら直ぐに逃げてください。
追いかけて来ますが、
逃げてください。
追いつかれては
いけないのです。
頑張って、逃げ切ってください。』
手紙はここで終わっていた。
後ろを向くと、大きな鎌を持った女が俺に近づいてきてる。
俺は全速力で逃げた。
いつの間にか手紙を落としていた。
『拝啓、貴方へ
俺は頑張って逃げましたが、
無駄でした。
きっとこの手紙を読んだ時点で
もう駄目なんでしょう。』
後日談:
- 元気な人しか読めないはずの手紙なのに、 追いつかれているんですね。 僕はきっと直ぐ捕まるんだろうな〜:;(∩´﹏`∩);:
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