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長編
ケンちゃん
長編

ケンちゃん

2020年12月7日
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僕が小学4年生だった頃、うちの親父は某新聞社から新聞を頼んでいた。

その時来てくれていた配達員のお話である。

その日はたしか大雨で、仕事がお休みだった親父と僕、そして弟と妹の4人は、家でゴロゴロとしていた。(母は買い物に出ていた)

するとインターホンが鳴った。

壁掛けのモニターから一番近かった僕は、ダルそうに立ち上がってモニターを見ると、雨でビッショりと濡れたカッパを着た、20代後半のにいちゃんが立っていた。

「お父さん。ケンちゃん。」

親父はムクッと立ち上がって、玄関へと向かった。

15分くらいだろうか。長々と話している。

玄関先からチラッと見えるケンちゃんは、ちょっと不気味で、目をギョロギョロさせながらヤニで黄ばんだガタガタの歯を見せ、ニヤニヤとしていた。でも良い人そうだったし、当時の僕は彼を、どこにでもいるちょっと変な人。くらいにしか思っていなかった。

親父も親父で、ある日ケンちゃんが洗剤を持ってきてくれたのをキッカケに、新聞を取ってやる代わりに、何か生活必需品を持ってきてくれと図々しく頼んでいたが、ケンちゃんも新聞を取ってくれる親父の提案に、満更でもなさそうな感じで、毎回何かしら持ってきてくれていた。

玄関の閉まる音。帰ってきた親父がこんなことを言った。

「ケンちゃん。次3DS持ってきてくれるってさ」

まじかよ。。子供ながらも、なんだか申し訳ないなぁと感じた。PSP派だった僕はそこまで関心が無かったのに対し、新しいゲーム機を貰えるんだと、弟はとても喜んでいた。

次にケンちゃんが来たのは、また大雨の日。この日は両親と妹は出かけていて、家には僕と弟しかいなかった。

インターホン越しのビチョ濡れのケンちゃんに、

「すみません。今両親共に出かけてるんです」

と伝えると、ケンちゃんは

「あ、あの。ゲ、ゲーム持ってきただけです」

と。

するとそれを聞いていた弟が、玄関までサーっと走って行き、扉を開けてしまった。

僕も急いで玄関に向かうと、ケンちゃんがニヤニヤしながら、ゲーム機の入っているであろう紙袋を弟に手渡していた。

「本当にいいんですか?…こんな高価なもの。」

「う、うん。その代わり、ゲ、ゲーム一緒にやろうよ」

僕は一瞬思考回路が止まってしまった。

え?俺ら小学生だし、ケンちゃんもう大人なのに…?と湧き出る疑問に頭が一杯になっていると、弟が二つ返事で、うん!と答えてしまった。

それを聞くなり、ケンちゃんは嬉しそうに遊びの日程を立て始めた。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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