
私が高校生の頃、もう20年近く前のことです。あの頃はスマホもなく、SNSも普及していない時代でした。私の通っていた工業高校は、田舎の片隅に位置していて、娯楽と言えば友人と過ごす時間だけでした。
私たちはリョウ、マリ、ユウ、エミの四人組。いつも一緒に行動していて、周りからは仲の良いことで有名でした。みんな同じクラスに進学し、大人になったらも集まろうと約束していましたが、実際はそうなりませんでした。
話はある冬の寒い夜に遡ります。学校の屋上で何かを待つかのように立っていたエミがいました。彼女は最近、周囲の態度が変わったように感じていました。何かに怯えているようにも見えたのです。
ある日、マリがエミに会うと、彼女は「リョウが私を嫌っている」と言い出しました。エミはリョウが自分を無視していることが気になり、ついに彼女は手紙を書いてリョウの机に忍ばせました。その内容は、彼女の辛い気持ちや、友人たちとの関係が壊れそうだというものでした。
しかし、その手紙が発見されると、エミはますます孤立していきました。それを見た私たちは、何が起こっているのか理解できずにいました。エミは不安定な様子を見せ、リョウもまた彼女の様子を気にするものの、どう接していいのかわからなかったのです。
そんなある日、エミが学校の屋上から転落したという知らせが入ります。彼女は病院に運ばれましたが、意識不明の重体でした。私たちは衝撃を受けました。エミがどうしてあんなことをしたのか、私たちには全く理解できませんでした。
病院での見舞いの際、エミは意識を取り戻していませんでしたが、数日後、彼女の机から手紙が見つかりました。それには、私たち四人の間での些細な言い争いが、彼女を自殺に追い込んだと記されていました。リョウは無邪気に過ごすエミをあまり理解していなかったのかもしれません。
事件はすぐに校内に広まり、私たちのグループは一気に分裂してしまいました。エミがリョウを責める手紙を残したことで、彼はまるで罪を背負ったかのように扱われ、クラスメイトからも疎外されていきました。
エミの告別式には私とマリだけが参列しました。彼女の笑顔を思い出すと、涙がこぼれました。リョウはその後、学校に来ることもなくなり、私たちはそれぞれの道を歩み始めました。
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